激しく泣いて息が止まる!泣き入りひきつけの正しい対処法と受診目安
毎日子育てに奮闘されているママさん、パパさん、本当にお疲れ様です!
お子さんが激しく泣いたとき、ふとこんな姿に驚いたことはありませんか?
「急に泣き声が止まって、息をしていない気がする」
「顔色が青白くなって、ぐったりしている」
初めて目の当たりにすると、「このままどうにかなってしまうのでは…?」「どこか身体が悪いのかな」と、強い不安や恐怖を感じてしまいますよね。
でも、焦らなくて大丈夫です。正しい知識を持っていれば、いざという時も落ち着いて対処することができますよ。
今回は、そんな「泣き入りひきつけ」について、原因や家庭での対処法、病院へ行く目安などを分かりやすくお伝えします。もしもの時に備えて、一緒に確認していきましょう。
泣き入りひきつけ(憤怒けいれん)とはどんな症状?
赤ちゃんが火がついたように激しく泣いたあと、急に泣き声が止まり、息をしていないように見えることがあります。初めてこの光景を目にすると、ママさん、パパさんも「どうして!?」とパニックになってしまうかもしれません。
このような状態は「泣き入りひきつけ」と呼ばれ、医学的には「憤怒けいれん」という別名でも知られています。主に6ヶ月〜1歳半頃に多く見られる症状で、成長とともに自然と減っていくことが一般的です。
激しく泣いた後に息が止まる
この症状の最大の特徴は、転んだり痛い思いをしたりして激しく泣いた直後に起こるという点です。大泣きして息を吐ききった状態で呼吸が一時停止してしまうため、声が出なくなります。
顔色が悪くなる(チアノーゼ・蒼白)
呼吸が止まることで、唇の色が紫色になるチアノーゼが出たり、顔色が青白くなったりすることがあります。さらに症状が進むと、一時的に意識を失ったり体が突っ張ったりすることもあるため、けいれんのように見えることも少なくありません。
多くの場合は1分程度で呼吸が再開し、意識も戻って普段通りになりますが、初めての症状で不安な場合や頻繁に起こる場合は、小児科医などに相談してみると安心です。
なぜ起こるの?泣き入りひきつけの原因
赤ちゃんが激しく泣いたあとに息が止まり、顔色が悪くなってしまうと、とても驚いてしまいますよね。初めて目の当たりにすると「何かの病気ではないか」と不安になるママさん、パパさんも多いことでしょう。
しかし、これは「泣き入りひきつけ(憤怒けいれん)」と呼ばれるもので、乳幼児期には決して珍しいことではありません。まずはその原因について、正しく理解して不安を和らげましょう。
脳の発達過程による一時的なもの
泣き入りひきつけの主な原因は、赤ちゃんの脳の発達段階に関係しています。まだ脳の機能が未熟なため、痛みや驚き、怒りなどの強い刺激に対して自律神経が過剰に反応してしまい、一時的に呼吸のコントロールがうまくいかなくなるのです。
つまり、これは脳が未熟なために起こる一時的な反応であり、基本的には成長過程で見られる生理的な現象です。多くの場合は、脳の発達や体の成長とともに自然に治まることがほとんどですので、焦らず見守ってあげてください。
性格やしつけの問題ではない
泣き方が激しいことから、「わがままな性格なのかな」「しつけ方が悪かったのかな」と自分を責めてしまうママさん、パパさんもいらっしゃいます。ですが、泣き入りひきつけは体質によるものであり、親の育て方のせいではありません。
また、ご両親のどちらかが小さい頃に同じような症状があった場合、お子さんにも出やすいという傾向があり、遺伝的要素がある場合もあると言われています。決して性格やしつけの問題ではありませんので、ご自身を責めることなく、落ち着いて対処していきましょう。
いざという時のために!家庭でできる正しい対処法
赤ちゃんが突然息を止めて顔色が悪くなると、ママさん、パパさんもパニックになってしまうかもしれません。しかし、泣き入りひきつけの多くは短時間で自然に治まります。まずは深呼吸をして、大人が落ち着いて対応することが最優先です。
安全な場所に寝かせて見守りましょう
発作が起きたら、転落の危険がない平らな場所に寝かせて気道を確保することが大切です。もし嘔吐してしまった場合に備えて、顔を横に向けてあげると安心です。
また、体を締め付けているものがあれば、衣服を緩めて見守るようにしてください。抱きかかえずに、赤ちゃんが楽な姿勢でいられるように整えてあげましょう。
余裕があれば、発作が始まってからの時間を計るようにしてください。さらに、スマートフォンなどで動画を撮ることを推奨します。後で受診する際、医師に発作の様子(目の動きや手足の動きなど)を映像で見せると、診断の大きな助けになります。
やってはいけないNG行動
なんとかしてあげたいという思いから、つい手を出したくなりますが、以下の行動は逆効果や怪我の原因になるため避けてください。
- 意識を戻そうとして、体を激しく揺さぶったり、背中を叩いたりしないでください。
- 舌を噛まないようにと、口に指やタオルなどの物を入れないようにしましょう。窒息や口内の怪我につながる恐れがあります。
初めてのときは驚いてしまうと思いますが、正しい対処法を知っておくことで冷静に対応できるはずです。もし頻繁に起こる場合や、意識がなかなか戻らないなど不安を感じる場合は、迷わず小児科医へ相談してください。
てんかんなどの病気との違い・見分け方
赤ちゃんがひきつけを起こすと、「もしかしててんかんなどの病気ではないか?」と心配になってしまうママさん、パパさんも多いことでしょう。泣き入りひきつけと、てんかんなどの病気によるけいれんには、発症する状況にいくつか異なる特徴があります。
それぞれの違いを知っておくことは大切ですが、これらはあくまで目安です。過度に不安にならず、落ち着いて観察するための知識として参考にしてください。
「泣いた後」か「突然」か
最も分かりやすい違いは、症状が現れるタイミングです。泣き入りひきつけは、必ず「激しく泣いた後」に起こるのが最大の特徴です。痛みや恐怖、怒りなどで大泣きし、息を吐ききった状態で呼吸が止まることがきっかけとなります。
一方で、てんかん発作は、泣いていなくても突然起こることが多いと言われています。機嫌よく遊んでいたときや、寝ているときなどに前触れなくけいれんが始まった場合は、泣き入りひきつけとは異なる原因が考えられるかもしれません。
けいれんの様子を観察する
症状が似ていて区別がつきにくい場合や、発作を繰り返す場合には、より詳しい検査が必要になることがあります。てんかんの疑いがないかを確認するために、医療機関で脳波検査を行う場合もあります。
見た目だけでママさん、パパさんが原因を特定するのは難しいため、決して自己判断せず医師の診断を仰ぐことが重要です。少しでも気になる様子があれば、スマートフォンなどで動画を撮って記録し、かかりつけの小児科医に相談してみましょう。
鉄欠乏性貧血が関係していることも?
泣き入りひきつけは体質的な要因が大きいと言われていますが、実は背景に「鉄欠乏性貧血」が隠れている場合があります。赤ちゃんが何度も激しく泣いてひきつけを起こすと、見守るママさん、パパさんも「何か対策はないのかな」と不安に思うことがあるかもしれません。
貧血治療で回数が減る可能性
医療機関を受診した際に血液検査を行うことで、鉄分不足による貧血が判明することがあります。もし貧血と診断された場合、医師の指示のもとで鉄剤の服用を行うことで、泣き入りひきつけの症状が改善するケースがあることが知られています。
体内の鉄分不足が解消されることで、ひきつけを起こす回数が減る赤ちゃんもいるようです。もちろん全ての子に当てはまるわけではありませんが、改善策の一つとして知っておくと安心材料になります。
食事での鉄分補給
日頃の食事から鉄分を意識して摂ることも大切です。離乳食での鉄分摂取の工夫として、次のような食材を取り入れてみてはいかがでしょうか。
- レバーや赤身の肉、赤身の魚
- ほうれん草や小松菜などの青菜
- 鉄分が強化されたフォローアップミルクやベビーフード
これらの食材を、鉄分の吸収を助けるビタミンCを含む野菜や果物と一緒にあげるのもおすすめです。もし「貧血かもしれない」と気になったり、ひきつけの頻度が多くて心配だったりする場合は、自己判断せずに小児科の医師へ相談してみることをおすすめします。
病院へ行くべき?受診の目安とタイミング
泣き入りひきつけは、成長とともに自然になくなることが多い良性のものといわれていますが、目の前で我が子が息を止めてしまうと、ママさん、パパさんも動揺してしまうことでしょう。
基本的には落ち着いて様子を見れば回復することがほとんどですが、医療機関を受診すべきタイミングや、緊急性が高いケースについてもあらかじめ知っておくと安心です。
救急車を呼ぶべき緊急事態
泣き入りひきつけの多くは短時間で呼吸が再開し、顔色も戻ります。しかし、稀に緊急の対応が必要な場合があります。以下の様子が見られるときは、迷わず救急車を呼ぶか、至急医療機関へ連絡してください。
- 1分以上呼吸が戻らない場合
- 顔色が戻っても意識が戻らない、反応がない場合
- けいれんが5分以上続く場合
かかりつけ医に相談するケース
緊急性が低くても、医師に相談したほうが良い場合があります。特に、初めて起きた時は念のため受診推奨です。てんかんなど他の病気との区別をつけるためにも、一度小児科で診てもらうことをおすすめします。
また、これまではたまに起きる程度だったのに頻度が増えた場合や様子が違う場合も、かかりつけ医に相談してみてください。お子さんの成長や体調の変化を見逃さないことが大切です。
受診の際、医師に状況を口頭で伝えるのは難しいかもしれません。もし可能であれば、発作中の様子をスマートフォンでの動画撮影をしておくと、診断に役立ちます。もちろん、お子さんのケアが最優先ですが、余裕がある時は記録に残すことも検討してみてください。少しでも不安を感じたら、小児科医や保健師などに相談しましょう。
保育園や一時預かりを利用する際の注意点
泣き入りひきつけを起こすことがあるお子さんを保育園や一時預かりに預ける際、ママさん、パパさんは「預けている間に症状が出たらどうしよう」と不安に感じるかもしれません。
集団生活をスムーズに送るためには、園側との事前のコミュニケーションがとても大切です。リスクを管理し、安心して過ごせるように準備をしておきましょう。
事前に症状と対処法を伝えておく
保育士さんは多くの子どもを見ているプロですので、泣き入りひきつけについて知っていることが多いですが、念のため事前に伝えておくと安心です。入園前の面談や、一時預かりの登録時などに、これまでの経過や症状の頻度を話しておきましょう。
このとき、「絶対に泣かせないでください」という要望は、集団生活の中ではどうしても現実的ではありません。泣くこと自体を避けるのではなく、「もし症状が出てしまったら、このように対応してください」という具体的な対処法を共有することが大切です。
連絡帳や面談での共有
日々の連絡帳や送迎時の会話で、家庭での様子や最近のひきつけの状況などをこまめに伝えておくのも良い方法です。お互いに情報を共有しておくことで、いざという時に落ち着いて行動できます。
また、万が一症状が長引いたり、意識が戻らなかったりした場合に備えて、緊急連絡先の確認を改めて行いましょう。あわせて、かかりつけ医の情報を伝えておくことも必須です。スムーズに医療機関へつなげる体制を整えておくことで、ママさん、パパさんの安心感にもつながります。
編集部の体験談:公園で遭遇した「泣き入りひきつけ」。知識があるかないかで、パニックの度合いは変わる
幸いなことに、我が家の娘はこれまで泣き入りひきつけを起こしたことはありません。しかし以前、娘と公園で遊んでいた際、近くにいた1歳半くらいのお子さんがひきつけを起こす場面に遭遇したことがあります。
その子は派手に転んで大泣きした直後、息を吐ききったタイミングで急に顔面が蒼白になり、体をもぞもぞと痙攣(けいれん)させ始めました。
慌てて『大丈夫ですか!?』と声をかけましたが、その子の親御さんは落ち着いた様子。実はその子にとってひきつけは初めてではなく、対処法を心得ていたのです。 実際、1分ほどでスッと意識を取り戻し、事なきを得ました。
私自身、その時初めて『泣き入りひきつけ』という言葉を知りましたが、もし何も知らない状態で自分の子がそうなったら、間違いなくパニックになっていたと思います。
『あらかじめ知っている』だけで、いざという時の冷静さが変わる。 育児における知識の備えがいかに重要かを、身をもって痛感した出来事でした。
よくある質問
泣き入りひきつけで脳に後遺症は残りますか?
泣き入りひきつけは、一時的に呼吸が止まり顔色が悪くなるため、脳への酸素不足を心配されるパパやママは非常に多いです。しかし、医学的には一般的に短時間の無呼吸発作であり、それによって脳に後遺症が残ることはほとんどないと言われています。
発作が治まれば普段通り元気になりますが、もし発作時間が極端に長い場合や、意識の戻りが遅いなど気になる症状がある場合は、自己判断せずに念のためかかりつけの小児科医に相談してみることをおすすめします。
毎日何度も起こるのですが、様子を見ていて大丈夫ですか?
1日に何度もひきつけを起こすと、見ている家族も辛いですし、何か別の病気が隠れているのではないかと不安になりますよね。基本的に経過観察で問題ないことが多いですが、あまりに頻度が高い場合や、そのために日常生活に支障が出るような場合は、鉄欠乏性貧血などが原因になっているケースも考えられます。
一度小児科を受診して検査を受けたり、専門医のアドバイスをもらうことで、親御さんの安心感にもつながりますので、遠慮せず相談してみてください。
何歳くらいになれば治りますか?
泣き入りひきつけは乳幼児期特有の症状であり、成長とともに脳や神経系が発達してくると、自然と起こらなくなっていくのが一般的です。個人差はありますが、多くの子どもは3歳から4歳頃までには消失すると言われています。
「いつまで続くのだろう」と不安になるかもしれませんが、一生続くものではありません。成長の一過程と考えて、焦らずゆったりとした気持ちで見守ってあげましょう。
泣かせないように育てたほうがいいですか?
ひきつけを起こすのが怖くて、つい先回りして泣かせないようにと過保護になってしまうこともあるかもしれません。しかし、泣くこと自体は子どもの感情表現や成長にとって大切なプロセスの一つでもあります。腫れ物に触るように接するのではなく、危険がない限りは普段通りに接してあげて大丈夫です。
もし泣いて発作が起きても、冷静に対処できるように準備をしておくことが、親御さんの心の余裕にもつながります。
まとめ
赤ちゃんが激しく泣いた後に息が止まってしまうと、とても驚いてしまいますよね。しかし、泣き入りひきつけについて正しい知識を持っていれば、落ち着いて対処することができます。
- 泣き入りひきつけは一時的な現象であり、成長とともに自然に治まることが多いといわれています。
- 発作が起きた際は慌てず安全を確保し、落ち着いて見守りましょう。
- 初めての時や頻度が多い時、少しでも不安な場合は迷わず小児科を受診してください。
目の前で症状が出ると不安になるのは当然のことです。お子さんの様子で気になることがあれば、一人で悩まずに医師や専門家へ相談してくださいね。

