ハイハイせずにつかまり立ち?順番を飛ばす赤ちゃんに親ができる体幹を鍛える床遊びガイド
毎日子育てに奮闘中のママさん、パパさん、今日もお疲れ様です!
ふとお子さんの成長を見ていて、こんな場面はありませんか?
- 「ずり這いから、いきなりつかまり立ちを始めた」
- 「あれ?そういえばハイハイを見ていない気がする…」
「成長の順番を飛ばしても平気なの?」
「足腰の発達に影響が出たらどうしよう…」
そんなふうに戸惑いや不安を感じてしまいますよね。育児書の通りに進まないと、「何か見落としているのかな?」と心配になるのは、親としてとても自然な気持ちだと思います。
今回は、ハイハイを飛ばす背景や成長の個人差について、そして今からお家で楽しくできる「体幹を鍛える床遊び」のヒントを、一緒に考えていきたいと思います。
ハイハイを飛ばしてつかまり立ちするのは珍しくない?
育児書に書かれている「寝返り→お座り→ハイハイ→つかまり立ち」という順番通りに進まないと、「うちの子、大丈夫かな?」と不安になってしまうママさん、パパさんも多いのではないでしょうか。しかし、赤ちゃんの成長スピードや順序は十人十色です。
ハイハイをあまりせずに、いきなりつかまり立ちを始めるお子さんも実は少なくありません。ハイハイをしないこと自体が病気ではないため、まずは焦らずにお子さんの様子を見てあげてくださいね。
成長のステップには個人差がある
赤ちゃんの発達において、教科書通りのステップを踏まないことはよくあることです。専門家の間でも、ハイハイをスキップしてつかまり立ちや歩行に進むケースは「一般的には個人差の範囲」と捉えられています。
また、座ったままお尻で移動する「尻ばい」派のお子さんもいます。これもその子の個性や移動手段の好みのひとつであり、必ずしも発達に直ちに問題があるわけではありません。
ただし、過度な心配は不要でも観察は必要です。もし「足の動きに左右差がある」「極端に足に力が入らない」など、他にも気になる様子が見られる場合は、健診のタイミングや小児科、地域の保健師さんなどに相談してみると安心ですよ。
なぜ「ハイハイ」が大切と言われるの?
赤ちゃんがハイハイをせずにいきなりつかまり立ちを始めると、「順番通りじゃなくて大丈夫かな?」と不安に思うママさん、パパさんもいるかもしれません。成長のスピードや過程には個人差が大きいものですが、一般的にハイハイには特有の良さがあると言われています。
体幹と腕の力を育てる
ハイハイは、赤ちゃんにとって初めての本格的な移動手段であると同時に、全身を大きく使う運動でもあります。手足を交互に動かして進む動作は、全身運動による体幹の強化にとても効果的です。
背中や姿勢を保つ筋肉が自然と鍛えられることは、ハイハイがもたらす大きな身体発達におけるメリットと言えるでしょう。この時期に体幹をしっかりさせておくことが、その後の歩行や運動機能の土台となっていきます。
転んだ時に手が出る反射神経
もう一つの大切なポイントは、自分の体重を腕で支える経験ができることです。四つん這いで体を支えながら重心を移動させる動きは、バランス感覚の基礎を養うことにつながります。
また、腕の力がつくことで、万が一転びそうになったときにパッと手をつく動作が身につきやすくなります。転倒時の受け身に必要な腕の支持力や、とっさの反射神経を育てるためにも、ハイハイの動きはとても役立つのです。
もちろん、ハイハイをしなかったからといって過度に心配する必要はありませんが、もし発達について不安に感じることがあれば、小児科医や保健師さんなどに相談することをおすすめします。
ハイハイをしない・期間が短い理由とは
赤ちゃんがハイハイをせずに、いきなりつかまり立ちを始めると驚くママさん、パパさんも多いのではないでしょうか。
「うちの子、大丈夫かな?」と心配になるかもしれませんが、これには環境や性格といった背景が関わっていることがよくあります。
住宅環境の影響
まず大きな要因として考えられるのが、住んでいるお部屋の環境です。
現代の住宅事情(狭さや物)の影響で、ハイハイで動き回る十分なスペースよりも、手が届く範囲に家具があるケースが少なくありません。
ソファやローテーブルなど、つかまりやすい家具が多い環境だと、赤ちゃんは床を這うよりも「つかまって立ち上がる」ことを先に覚えることがあります。
結果として、ハイハイの期間が短くなったり、順番を飛ばしたりすることにつながるのです。
赤ちゃんの性格や好み
また、赤ちゃんの個性も関係しています。
赤ちゃんの好奇心が旺盛な子は、「もっと広い世界を見たい!」「高いところから見たい!」という意欲が強いことがあります。
床に近い視線よりも、視界が高い位置を好む性格の赤ちゃんは、移動手段としてハイハイよりもつかまり立ちを選ぶ傾向があるようです。
成長のスピードや順番には個人差がありますので、あまり神経質になりすぎず、その子なりの成長を見守ってあげましょう。
もちろん、極端に足腰の動きが気になるときや不安が拭えないときは、一人で悩まずに小児科や保健師さんへ相談してみてくださいね。
今からでも間に合う!ハイハイを促す環境づくり
赤ちゃんがつかまり立ちを先に覚えてしまうと、視界が高い位置にあるため、なかなか床の方へ興味が向かないことがあります。しかし、お部屋の環境を少し変えるだけで、自然とハイハイをしたくなるようなきっかけを作ることができます。
焦る必要はありませんので、まずは赤ちゃんが床で過ごす時間を楽しく感じられるよう、ママさん、パパさんが環境を整えてあげましょう。
床のスペースを広げる工夫
ハイハイを促すためには、赤ちゃんが「動きたい!」と思えるような場所が必要です。家具や物が多いと、すぐに何かに捕まって立ち上がりたくなってしまいます。そのため、ソファやローテーブルなど、つかまり立ちできる物を一時的に減らす工夫をしてみると良いでしょう。
障害物が少なく、見通しの良い場所を作ってあげることで、赤ちゃんの探索意欲を刺激します。まずはリビングの一角でも構いませんので、安全な広いスペースの確保を意識してみてください。
滑りにくい床材の選び方
フローリングの床はツルツルとしていて、赤ちゃんにとっては手足が滑りやすく、踏ん張りがきかないことがあります。これがハイハイを難しく感じさせている原因かもしれません。赤ちゃんが力を入れやすいよう、ジョイントマットやラグの活用をおすすめします。
また、床材だけでなく服装も大切です。膝が出ていると摩擦で痛かったり、滑りやすい素材の服だと動きにくかったりします。赤ちゃんがストレスなく動ける、動きやすい服装と床環境の両面からサポートしてあげてくださいね。
楽しみながら体幹を鍛える!おすすめの床遊び
ハイハイをスキップしてつかまり立ちを始めた赤ちゃんでも、遊びを通して四つん這いの動きを経験することは、体幹を鍛える上でとても有効です。大切なのは、トレーニングのように無理強いするのではなく、親子で楽しむこと。ママさん、パパさんも一緒に遊びながら、赤ちゃんの好奇心を刺激してあげましょう。
トンネルくぐり遊び
まずおすすめしたいのが、自然と低い姿勢をとることになるトンネル遊びです。この遊びは、四つん這いの姿勢を遊びに取り入れるのに最適です。
市販のトンネルおもちゃがなくても大丈夫です。大きめの段ボールトンネルを作ったり、椅子に毛布をかけたりして簡単なトンネルを用意してみましょう。出口の反対側から「こっちだよー」と声をかけたり、お気に入りのおもちゃを見せたりすると、ハイハイのような動きでくぐってくれることが多いですよ。
パパ・ママのお山登り
次に、少し高低差のある場所を使って障害物を乗り越える動きを促してみましょう。床に座布団やクッション山を作って、その上を登ったり降りたりする遊びです。
また、パパさんやママさんが仰向けに寝転がり、お腹や足の上を乗り越えさせる「パパ・ママのお山登り」も良いスキンシップになります。不安定な場所でバランスを取ろうとすることで、自然と全身の筋肉を使います。転倒しないよう、必ず大人がそばで見守り、安全な環境で行ってくださいね。
ハイハイの動きを取り入れた親子スキンシップ
ハイハイをあまりしない赤ちゃんでも、日々の遊びの中で自然とハイハイに必要な筋肉や動きを経験させてあげることができます。大切なのは、ママさんやパパさんとのスキンシップを通じて、楽しみながら運動機能を高めていくことです。
飛行機ブーン遊び
背中や首の筋肉を使うのにおすすめなのが「飛行機ブーン」です。大人が仰向けに寝転がり、すねの上に赤ちゃんをうつ伏せに乗せて、バランスを取りながら優しく持ち上げます。
この遊びは、楽しみながら自然とうつ伏せ姿勢での背筋運動につながります。赤ちゃんと視線を合わせ、笑顔で声をかけながら行うことで、安心感も与えられますよ。
追いかけっこで誘導
赤ちゃんがハイハイの動きに興味を持つように、親がハイハイして見せるモデリングも効果的です。「まてまて〜」と言いながら、親も一緒に動くことで、赤ちゃんは「パパやママと同じように動きたい!」と感じてくれるかもしれません。
お気に入りのおもちゃを使って、少し離れた場所から呼んでみるのも良いでしょう。ただし、これらはあくまで遊びの一環ですので、以下の点に注意してください。
- 赤ちゃんが楽しんでいる範囲で行う
- 無理強いはしないこと
- 嫌がったり疲れた様子が見られたらすぐに切り上げる
もし赤ちゃんの体の動かし方で気になることがあれば、健診の際などに小児科医や保健師へ相談してみてくださいね。
つかまり立ち・伝い歩きが始まった後の安全対策
ハイハイの期間が短かったり、すぐに立ち上がってしまったりする赤ちゃんの場合、転んだときに手をつく「受け身」の動作が十分に身についていないことがあります。
そのため、勢いよく後ろに倒れて頭を打ってしまうなど、思わぬ怪我につながることも考えられます。
まずはママさん、パパさんが赤ちゃんの動きをよく観察し、可能な限り目を離さないことが基本です。
しかし、ずっと見守り続けるのは難しい場面もありますので、万が一転んだときのために、あらかじめ転倒リスクへの備えをしておくことが大切です。
転倒時の頭部保護
赤ちゃんは頭が大きく重心が高いため、バランスを崩すと頭から転倒しやすい傾向があります。
特に受け身が苦手な様子が見られる場合は、背負うタイプのクッションやヘッドガードなど、頭を守るグッズを活用するのも一つの方法です。
また、フローリングの床に直接頭を打つと衝撃が大きいため、厚手のジョイントマットやラグを敷いて環境を整えてあげましょう。
床を柔らかくしておくことで、転んだ際の衝撃を和らげることができます。
家具の配置と固定
つかまり立ちや伝い歩きが始まると、テーブルや棚の角に頭や顔をぶつける危険性も高まります。
家具の角にはコーナークッションを取り付け、鋭利な部分をカバーしておくと安心です。
つかまった拍子に家具が動いたり倒れたりしないよう、家具の固定もしっかり確認してくださいね。
もし赤ちゃんの様子や発達について不安なことがある場合は、かかりつけの小児科医や保健師さんに相談してみましょう。
心配なときは?専門家に相談する目安
赤ちゃんの成長スピードは一人ひとり違いますが、ハイハイを飛ばしてつかまり立ちをすると、ママさん、パパさんも「本当に大丈夫かな?」と不安になることがあるかもしれません。多くの場合は個性の範囲内ですが、中には専門家に診てもらったほうが良いケースもあります。
ここでは、医療機関や専門家への相談を検討する際の目安についてお伝えします。
股関節の開きや左右差
まず確認したいのが、赤ちゃんの体の動かし方です。おむつ替えや着替えの際などに、足の開きに極端な左右差や硬さがないかをチェックしてみてください。
もし片足だけ動かしにくそうにしていたり、股関節が開きにくかったりする場合は、念のため医師による確認が必要なこともあります。無理に動かそうとせず、普段の様子をよく観察しておきましょう。
健診や小児科での相談
ハイハイをしないこと単独ではなく、発達全体の様子を見ることも大切です。視線が合いにくい、呼びかけへの反応が薄いなど、運動面以外でも気になることがある場合は、早めに専門家へ相談しましょう。
相談の際は、母子手帳の活用がおすすめです。日頃の様子やできるようになった時期をメモしておくと、健診や診察の際に医師や保健師へスムーズに伝えられます。
もし少しでも違和感を覚えたり、不安が消えなかったりする場合は、インターネットの情報だけで自己判断せず専門家へ相談してください。かかりつけの小児科医や、地域の保健センターにいる保健師・助産師などに話を聞いてもらうことが、ママさん、パパさんの安心への近道です。
編集部の体験談:「順番飛ばし」の不安が、娘の“賢い使い分け”で解消された話
我が家の娘も、ハイハイを覚えるのとほぼ同時につかまり立ちを始めてしまいました。
日本の住宅事情といいますか、決して広いとは言えないリビングだったため、娘の手が届く範囲につかまりやすいものがたくさんあったのも原因だったのかもしれません。『歩く前にハイハイをたくさんした方が体幹や運動神経に良い』と聞いていた私は、順番を飛ばしているような娘の姿を見て、当時は少し心配でした。
ですが、娘の行動をよく観察していると、あることに気づきました。
彼女なりに、『目的の場所へ素早く移動したいときはハイハイ』『目的地で周りを観察したり、気になるものに手を伸ばしたりするときはつかまり立ち』と、状況に応じて使い分けていたんです。
つかまり立ちをしながらも、移動の際は元気に床を這い回る娘の姿を見て、『順番にこだわらなくても、ちゃんと必要な筋肉は使っているんだな』と、それまでの不安はすっかり杞憂に終わりました。
よくある質問
無理やりハイハイの姿勢をさせてもいいですか?
赤ちゃんの成長過程には個人差がありますので、本人が嫌がっているのに無理やりハイハイの姿勢をとらせることは避けたほうが良いでしょう。無理強いをしてしまうと、赤ちゃんが運動すること自体にストレスを感じてしまったり、遊びを楽しめなくなったりする可能性があります。
大切なのは、親子で楽しみながら体を動かすことです。例えば、以下のような工夫を試してみるのがおすすめです。
- お気に入りのオモチャを少し遠くに置いて興味を引く
- トンネルくぐり遊びなどで自然に体勢を低くするよう誘導する
- 親がハイハイする姿を見せて真似っこ遊びをする
あくまで「遊びの中で自然に」というスタンスで、焦らず赤ちゃんのペースを見守ってあげてください。
ハイハイをしないと将来運動神経が悪くなりますか?
「ハイハイをしないと運動神経が悪くなる」と聞いて不安になるパパ・ママも多いですが、これには医学的な明確な根拠があるわけではありません。ハイハイを飛ばしてつかまり立ちや歩行を始めたお子さんでも、成長とともに問題なく運動機能を獲得していくケースがほとんどです。
ただし、ハイハイという動作が全身運動であり、背筋や腹筋などの体幹を鍛えたり、手で体を支える力を養ったりするのに非常に有効であることは確かです。もしハイハイの期間が短かったとしても、その後の遊びの中で体を使った運動を取り入れたり、床遊びの時間を増やしたりすることで、十分に身体能力の発達をサポートすることは可能です。
お座りのまま移動する(尻ばい)のですが大丈夫?
お座りの姿勢のまま、お尻をずりずりと動かして移動する動作は「尻ばい」と呼ばれます。尻ばいで移動する赤ちゃんも珍しくはなく、成長の個性やバリエーションの一つと考えられています。
このタイプの赤ちゃんは、うつ伏せを嫌がることが多く、歩き始めが平均よりも少しゆっくりになる傾向がありますが、最終的には独り歩きできるようになることがほとんどです。病気ではありませんが、股関節の動きや筋肉の状態などについて、もしご家庭で見ていて気になる点や強い不安がある場合は、念のため乳幼児健診のタイミングなどでかかりつけの小児科医や保健師へ相談してみると安心です。
まとめ
赤ちゃんの成長スピードや順序は一人ひとり異なります。ハイハイをせずに立ち上がったからといって、すぐに問題があるわけではありません。焦らず、その子なりの成長を見守ってあげましょう。
- 成長の順序やスピードは個人差があるため、焦らず見守ることが大切です
- 日々の遊びを通して、楽しみながら体幹や腕の力を補うことは可能です
- 不安な点があれば一人で悩まず、専門家に相談しましょう
今回ご紹介した床遊びを取り入れながら、親子で楽しく触れ合う時間を作ってみてくださいね。もし赤ちゃんの様子で気になることがあれば、健診の際などに医師や保健師へ気軽に相談してみましょう。

