生後5ヶ月を迎えた赤ちゃんのママさん、パパさん、本当にお疲れさまです!
ここまでの育児の日々は決して楽なものではなかったと思いますが、赤ちゃんがすくすくと育っているのは、ママやパパが日々頑張っている証拠です。
自分自身へのねぎらいを忘れずに、無理をせずゆったりと育児を楽しんでくださいね。
生後5ヶ月になると、赤ちゃんはさらに活動的になり、興味の幅が広がります。
多くの赤ちゃんが寝返りが上達して自由に移動を始めたり、手の動きが器用になっておもちゃをしっかり掴んだりします。
視覚・聴覚がさらに発達し、周囲の人や物に対する反応もより明確になり、感情表現も豊かになります。
赤ちゃんによっては人見知りが始まり、見慣れない人を嫌がって泣くようになりますが、それはママやパパに対する愛着が強まって特別な絆を感じている証拠でもあります。
また、5ヶ月~6ヶ月は離乳食が始まる時期でもあります。赤ちゃんの準備が整ったら、少しずつ離乳食をはじめましょう。
生後5ヶ月の赤ちゃんの1日
この頃の赤ちゃんは、夜間の睡眠がさらにまとまり、1日に14時間程度眠ります。
昼寝も規則的になり、午前と午後にそれぞれ1~2回程度、1~2時間ずつ眠るようになることが多いです。
授乳間隔は4~5時間ごとに1日6回程度です。また、起きている間は興味を示す対象が増え、活発に遊びや探索活動を楽しむようになります。
寝返りができるようになる赤ちゃんが多く、うつぶせの状態で頭を起こして遊ぶことができるようになり、移動範囲も広がります。
昼夜問わず、思わぬ場所まで移動する可能性もあるので、家の中で誤飲の危険があるものや、危険なものは必ず赤ちゃんの手の届かない場所に保管しましょう。
離乳食の開始タイミングについて
生後5ヶ月を過ぎると、そろそろ離乳食を開始する準備が整う頃です。
離乳食を始めるタイミングとしては、以下の条件が揃ったら赤ちゃんの準備ができたと考えてよいでしょう。
- 大人の食事の様子をじっと見たり、食べ物に興味を示す
- スプーンを口に当てても嫌がらない
- よだれが増えてくる
- 毎日の授乳や生活リズムが整っている
- 数秒程度支えなしで座っていられる
これらの条件を満たしたら、離乳食開始のサインです。
初期離乳食のはじめ方としては、まずは「10倍がゆ(米1に対し水10の割合で炊いたおかゆを裏ごししたもの)」からスタートします。スプーン一杯から始め、赤ちゃんが慣れるまで焦らず徐々に量を増やしましょう。
余裕のある時間の授乳前に1日1度、赤ちゃんを膝の上に座らせてあげて、スプーンをそっと下唇に乗せます。赤ちゃんがスプーンを口に含んだら、そっとスプーンを引き抜きます。
最初は赤ちゃんが母乳やミルク以外のものを口に入れて、ごっくんと飲み込むことを練習することから始めます。はじめは赤ちゃんが吐き出してしまったり、上手くスプーンを口に含めなかったりしますが、焦らず少しずつ進めます。
この段階では食べ物を口に入れて飲み込むことに慣れるのが目的ですので、栄養バランスや食べる量は気にしなくても大丈夫。赤ちゃんに必要な栄養は、まだ殆ど母乳やミルクで摂っているので、あまり気にせず赤ちゃんのペースに合わせてゆっくりとはじめていきましょう。
最初は米やうどん、じゃがいもなどの炭水化物を茹でてペースト状にしたもの1品から始め、3日ほど続けて慣らしながら、少しずつ量を増やしていきます。
炭水化物の次は、かぼちゃやにんじんなど食べやすい野菜のペースト、そして白身魚や豆腐などたんぱく質源をペーストしたものと進めていきます。
注意点としては、アレルギー反応があった場合に備えて、かかりつけ医が診療している時間に離乳食を与えることと、新しい食材は1種類ずつ、数日間空けて与えるようにしましょう。また、離乳食は無理強いせず、赤ちゃんが嫌がったら一旦休止し、数日後に再度挑戦することも大切です。
離乳食が思うように進まないと、ママやパパも心配になってしまったり神経質になってしまいがちですが、赤ちゃんに食事は楽しいものと覚えてもらえるように、笑顔で楽しく進めましょう。
生後5ヶ月の赤ちゃんの発達
生後5ヶ月になると、興味を持ったものを長時間観察し、自分の手や足を使って物を掴んだり振ったりします。色や形、動きに敏感になり、好奇心旺盛に周囲を探索します。
寝返りが自在にできるようになり、手足の動きも活発になります。お腹を床につけた状態(うつ伏せ)で遊ぶ時間が増え、背筋や腕の筋力がさらに強化されます。
人見知りが始まる子もいますが、同時にママやパパに対する愛着が強まり、特定の人に安心感を求める傾向があります。
「あー」「うー」といった喃語がさらに多彩になり、感情表現も声のトーンで表現するようになります。ママやパパの言葉に声や表情で積極的に応じるようになります。
生後5ヶ月の赤ちゃんの接し方
寝返りや移動が増えるため、誤飲や転倒事故防止のため赤ちゃんの周囲を安全な環境に整えましょう。
食品アレルギーを考慮し、新しい食材は必ず1品ずつ挑戦するようにし、離乳食の記録をつけて赤ちゃんの反応をしっかり観察しましょう。
寝返りができるようになったら、赤ちゃんから少し離れた場所に玩具を置いてあげて、赤ちゃんが自分でごろんごろんと寝返りを打って玩具を取ることに挑戦させてあげるのもいいかもしれません。
自分で移動して欲しい物を手に取ることができると、赤ちゃんは達成感でますます意欲が育ちます。
夜間はまとまって眠るようになる時期ですが、夜中に授乳が必要な場合は、日中にお散歩したり寝返り遊びで運動させてあげて、体力を使うように心がけてみて。
また、生後5ヶ月ごろになると、生まれたときにママから受け継いだ免疫が切れはじめます。まだ赤ちゃん自身の免疫力は未発達なので、生後5ヶ月~6ヶ月ころが一番体調を崩しやすい時期です。
手洗いや消毒を徹底し、赤ちゃんに触れる前には必ず手指を清潔にしましょう。
まとめ
生後5ヶ月は赤ちゃんがより活発で、好奇心も強くなる時期です。
離乳食開始という新しいステージが始まりますが、焦らず赤ちゃんのペースを大切にしながら進めていきましょう。
日々の変化を楽しみながら、家族みんなで赤ちゃんの成長をゆっくり見守っていけると良いですね。
これまで頑張ってきた自分自身を労いつつ、赤ちゃんとの幸せな毎日を過ごしてくださいね。