出産を終えられたママさん、本当にお疲れさまでした!
初産の方にとっては、妊娠から出産まで何もかもが初めての経験で、期待と不安が入り混じる中、本当に大変でしたね。
二人目以降の出産を終えられた方も、上のお子さんのお世話をしながらの出産・育児は、体力的にも精神的にも大変なことだったと思います。
まずは自分自身を十分にねぎらい、頑張りすぎず、周囲のサポートを積極的に受けながら、ゆっくりと体力を回復させてください。
新生児との生活は喜びとともに、緊張や不安が常に伴います。
「ちゃんと呼吸をしているかな?」「なぜ泣いているのかわからない」「この対応で正しいのかな?」
など、さまざまな疑問や心配が浮かぶことは自然なことです。
多くの親が同じ経験をしています。
ひとりで抱え込まず、少しでも不安なときは周囲に相談したり、育児相談を利用したりして、心に余裕を持つことが大切です。
生後0ヶ月の赤ちゃんの1日
この時期の赤ちゃんの1日は「睡眠・授乳・排泄」がほぼ全てです。
1日のうち16〜20時間は眠って過ごしますが、一回の睡眠時間は短く、2〜3時間ごとに起きることが一般的です。
これは胃がまだ小さいため、一度にたくさんのミルクを飲めず、すぐ空腹になってしまうからです。
母乳・ミルクを問わず、2〜3時間おきに授乳する必要があります。
頻繁な授乳は新生児の発育を支える重要なポイントで、特に母乳の場合は赤ちゃんの吸啜によってママの母乳の分泌量が増えていく仕組みになっています。
新生児は排泄回数が非常に多く、おむつ交換が1日に10〜15回程度になることも珍しくありません。
おむつをこまめに交換することで、おむつかぶれを防ぎ、赤ちゃんの肌を清潔に保つことができます。
赤ちゃんは昼夜の区別がつかず、生活リズムも未熟なため、無理に整えようとする必要はありません。
この時期はそういうものだと割り切り、赤ちゃんのペースに合わせるようにしましょう。
新生児の生活リズムに対応するには
新生児期は2~3時間ごとに赤ちゃんが目覚めて授乳やおむつ交換が必要です。
特に最初のうちは親も不慣れで、赤ちゃんが起きたら、おむつ交換、授乳に20分程度、ゲップをさせて寝かしつけるのに30分ほどかかることは普通ですし、もっとかかる場合もあります。
そうすると、一回のケアで1時間近くかかってしまい、親が次の授乳までに睡眠をとれる時間は2時間程度しか残りません。
これが毎日繰り返されると体力的にも精神的にも疲労が溜まります。
そこで、パートナーや家族と協力し合い、授乳やおむつ交換を交代制にしたり、昼間でも赤ちゃんが寝ているときには積極的に仮眠を取ったりすることで、少しでも親の睡眠不足を解消する工夫をしましょう。
夜間はママは睡眠をとるようにし、パートナーや家族の方にミルクや搾乳して保管しておいた母乳で対応してもらうのもよいでしょう。
こうした大変な生活リズムはずっと続くわけではありません。
生後2〜3ヶ月頃から徐々に赤ちゃんの一度に飲める量が増え、起きている時間も少しずつ伸びてきます。
生後3〜4ヶ月頃には夜間に連続して5〜6時間眠る赤ちゃんも増えてきて、親もまとまった睡眠が取れるようになり、徐々に生活が楽になってきます。
そして生後半年頃には、赤ちゃんも昼夜のリズムがしっかりしてきて、夜にまとまって眠り、日中は起きているという生活が確立してきます。
今はとても大変な時期ですが、徐々に楽になっていくことを知っておくと、気持ちも軽くなるでしょう。
生後0ヶ月の赤ちゃんの発達
生後0ヶ月の赤ちゃんは、お母さんの胎内から出て外の世界に徐々に慣れていく段階です。
視力はまだ未熟で焦点が合う距離は20〜30cmほど。ママやパパの顔をじっと見つめたり、明るい色や光に反応するようになります。
自分の意思で身体を自由に動かすことはできませんが、口元に触れるものに吸いつく「探索反射」や、手のひらに触れると握りしめる「把握反射」など、生まれながらの原始反射が見られます。
コミュニケーションは主に泣くことで行います。お腹が空いた、不快だ、眠いなど、泣き方に違いがある場合もあり、徐々に違いを理解できるようになります。
生後0ヶ月の赤ちゃんの接し方
この時期の赤ちゃんは頭が重く、首の筋肉が未発達なので、必ず首や頭を手で優しくしっかりと支えるようにします。急な動作や揺さぶるような動きは絶対にやめましょう。
生後間もない赤ちゃんは母体から免疫を一時的に受け継いでいますが、その免疫は日が経つにつれ徐々に失われていきます。
赤ちゃん自身の免疫力は未熟で感染症にかかりやすいため、赤ちゃんに触れる前は必ず手洗いや消毒を徹底しましょう。
寝かせるときは乳幼児突然死症候群(SIDS)を防ぐために必ず仰向けで寝かせ、寝具は柔らかすぎず適度な硬さのものを使いましょう。
赤ちゃんは体温調節機能が未熟で、部屋の温度は20〜25度が適温です。過度な厚着は避け、快適な服装を心掛けましょう。大人が「少し肌寒いかな?」と感じる程度が適温です。
肌はとても敏感で乾燥しやすいため、保湿をしっかり行い、排泄後のおむつ交換時にはお尻を優しくきれいに拭いておむつかぶれを予防しましょう。
積極的にスキンシップを取り、抱っこややさしい語りかけで、赤ちゃんの情緒を安定させ、親子の絆を深めましょう。
まとめ
生後1ヶ月の時期は赤ちゃんにとっても親にとっても大切な期間です。
不安や心配もつきものですが、一歩ずつ焦らず慣れていけば大丈夫です。
完璧を目指さず、周囲に頼りながら、赤ちゃんとのかけがえのない時間を少しずつ楽しんでくださいね。