2〜3歳のお子さんをお持ちのママさん、パパさん、毎日あわただしい中での子育て、本当にお疲れ様です!

最近、お子さんのお話し方で、ふと気になる瞬間はありませんか?

「お、お、お菓子!」と言葉を繰り返す
「言葉がつまって、なかなか出てこないみたい……」

「これって、もしかして『どもり』?」
「私の接し方が原因なのかな……?」

初めてのことだと、色々な疑問や、ほんの少しの不安が湧いてきてしまうかもしれませんね。
大切なお子さんのことですから、そう感じるのは親としてとても自然なことです。

ママさんやパパさんが悪いわけではありませんので、まずは肩の力を抜いてみてくださいね。

今回は、2〜3歳頃に見られる「吃音(きつおん)」について、親御さんができる対応や専門家への相談目安を、一緒に考えていきたいと思います。

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2〜3歳で言葉を繰り返すのはなぜ?「発達性吃音」とは

昨日まではスムーズにお話しできていたのに、急に「ぼ、ぼ、ぼくね」と言葉を繰り返すようになると、ママさん、パパさんは驚いてしまいますよね。実は、2〜3歳頃のお子さんにとって、こうした言葉のつっかえは決して珍しいことではありません。

これは全体の子どもの約5〜8%に見られる現象だと言われており、多くの場合は成長過程における一時的なものです。まずは焦らず、お子さんの成長の一部として受け止めていきましょう。

言葉の爆発期に起こりやすい理由

2〜4歳頃は、語彙が一気に増えておしゃべりが上手になる「言葉の爆発期」にあたります。頭の中ではたくさんの言葉や伝えたいイメージが溢れているのに、口の動きがまだそのスピードに追いつかないため、結果として言葉が詰まったり繰り返したりしてしまうのです。

このように幼児期に発症する吃音(きつおん)の9割は「発達性吃音」と呼ばれています。身体や言葉の発達とともに、自然と目立たなくなっていくケースも多く見られます。

親の育て方が原因ではない

お子さんがどもり始めると、「私の接し方が厳しすぎたのかな」「愛情不足なのではないか」とご自身を責めてしまうママさん、パパさんもいらっしゃるかもしれません。しかし、医学的には「親のしつけや愛情不足が原因ではない」という事実がはっきりと分かっています。

親の関わり方が原因で発症するわけではありませんので、どうぞ安心してくださいね。もし症状が長く続いたり、お子さん自身が話しづらそうにしていたりして不安な場合は、一人で悩まずに小児科や地域の保健センター、言語聴覚士などの専門家へ相談してみることをおすすめします。

うちの子はどのタイプ?吃音の初期症状と特徴

お子さんが急に言葉を詰まらせたり、同じ音を繰り返したりするようになると、「もしかして吃音(きつおん)?」と不安を感じるママさん、パパさんもいらっしゃるかもしれません。2〜3歳頃は言葉が爆発的に増える時期でもあり、一時的に話し方がスムーズでなくなることは珍しくありません。

まずは、吃音に見られる具体的な症状のパターンを知り、現在のお子さんの状態を冷静に確認してみましょう。

「連発」「伸発」「難発」の違い

吃音には大きく分けて3つの特徴的な話し方があります。特に2〜3歳の話し始めの時期(初期)には、「あ、あ、あ、ありがとう」のように音を繰り返す「連発(れんぱつ)」が多く見られる傾向があります。

そのほか、「あーーーりがとう」と音を引き伸ばす「伸発(しんぱつ)」や、「……ありがとう」と言葉が詰まって出てこない「難発(なんぱつ)」といったタイプもあります。

また、言葉の詰まりだけでなく、話そうとするときに顔をしかめたり、手足をバタバタさせたりする身体の動きが見られることがあります。これらは「随伴症状(ずいはんしょうじょう)」と呼ばれ、言葉が出にくいことへの焦りから現れるサインの一つです。

症状には波があることを知ろう

吃音の大きな特徴として、症状が出たり消えたりする「波」があることが挙げられます。昨日まではスムーズに話せていたのに、今日は急にどもることが増えた、といった変化は珍しくありません。

環境の変化や体調、気分の高揚などによっても波が生じることがありますが、必ずしもはっきりした原因があるとは限りません。「どうして急に?」と焦ってしまうかもしれませんが、ママさん、パパさんはゆったりと構えることが大切です。

症状が強く出ているときでも、無理に話させようとしないことを心がけましょう。話すことを急かさず、お子さんのペースで言葉が出るのを待ってあげてくださいね。もし様子を見ていて不安が強い場合は、小児科や地域の保健センター、言語聴覚士などの専門家に相談することをおすすめします。

良かれと思っても逆効果!やってはいけないNG対応

お子さんが言葉に詰まったり、同じ音を繰り返したりしていると、ママさんやパパさんは心配になって、ついアドバイスをしたくなるかもしれません。しかし、親御さんが「良かれと思って」やっている対応が、実は吃音(きつおん)を意識させたり、症状を悪化させたりするリスクがあるのです。

ここでは、ついやってしまいがちだけれど避けたほうがよい、代表的なNG対応について解説します。

「落ち着いて」「ゆっくり」のアドバイス

子どもが一生懸命話そうとしている姿を見ると、つい「落ち着いて」「ゆっくり話してごらん」と声をかけたくなりますよね。ですが、こうした話し方への注意や指摘は、子どもにとってプレッシャーになってしまうことがあります。

「自分の話し方はおかしいのかな?」と感じさせてしまい、話すこと自体に恐怖心を抱いてしまう原因にもなりかねません。うまく話せないからといって、叱ったり否定したりするのは厳禁です。

言い直しをさせる・先回りして言う

言葉がなかなか出てこないときに、「〇〇って言いたいの?」と先回りして代弁したり、「もう一度ちゃんと言って」と言い直しをさせたりすることも避けましょう。これらは親切心のつもりでも、子どもが自ら話そうとする意欲を削ぐ可能性があります。

大切なのは、どう話しているかという子どもの話し方ではなく「話す内容」に注目することです。子どもが何を伝えようとしているのかに耳を傾け、話し終わるまでじっくりと待ってあげてください。

もし家庭での接し方に不安がある場合や、お子さんの様子で気になることがあれば、ひとりで悩まずに小児科や保健師、言語聴覚士などの専門家に相談することをおすすめします。

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子どもの安心感を育む!家庭でできる正しい接し方

子どもが一生懸命に何かを伝えようとしているとき、ママさんやパパさんはどのような対応を心がけていますか?

吃音(きつおん)が見られる時期は特に、子どもが焦らず「安心して話せる」環境を家庭で作ってあげることが大切です。ここでは、日々のコミュニケーションで意識したいポイントをご紹介します。

最後まで遮らずに聞く姿勢

子どもが言葉につまったり、同じ言葉を繰り返したりしても、先回りして大人が言葉を補うことはできるだけ避けましょう。

大切なのは、アイコンタクトを取り、子どもが話し終わるまで笑顔で待つことです。「あなたの話をしっかり聞いているよ」という姿勢を見せることで、子どもは大きな安心感を得られます。

言葉がスムーズに出るかどうかよりも、まずは「話すことは楽しい」と感じさせる雰囲気づくりを第一に考えてみてくださいね。

親自身がゆっくり話すモデルになる

子どもと会話をするときは、ママさんやパパさん自身が「話し方のお手本」となるような意識を持ってみるのもおすすめです。

早口にならず、親がゆったりとしたリズムで話しかけることで、子どもも落ち着きやすい傾向があります。間を大切にしながら、穏やかなトーンで語りかけてみましょう。

もし家事などで手が離せず、どうしても今は聞けないという場面もあるかもしれません。そんなときは無視をするのではなく、「ごめんね、今はお料理中だから、後で聞くね」と丁寧に対応してあげてください。約束を守って後で聞いてあげることで、信頼関係も深まります。

吃音は自然に治る?経過と予後について

お子さんが言葉につまる様子を見ると、「このまま治らないのではないか」と不安になってしまうママさん、パパさんも多いことでしょう。言葉の発達には個人差が大きく、吃音の経過も子どもによってさまざまです。

ここでは、一般的な吃音の経過や予後について、専門家の見解をもとに解説していきます。焦らずに正しい知識を持って、お子さんの成長を見守っていきましょう。

自然治癒する確率はどれくらい?

幼児期に始まる吃音に関しては、その多くが成長とともに自然に目立たなくなっていくと言われています。専門家の間でも、就学前後までに自然消失するケースが多いという見解が一般的です。

ただし、すべての吃音が自然に治るとは断定できません。統計的には高い確率で改善するとされていますが、中には学童期以降も症状が続く場合もあります。「必ず治る」と思い込むのではなく、あくまで「自然に良くなる可能性が高い」という認識で捉えておくことが大切です。

長期的な視点で見守る大切さ

吃音の症状は、良くなったり悪くなったりを繰り返す「波」があるのが特徴です。一時的に症状が強くなっても、すぐに「悪化した」と悲観する必要はありません。個人差が大きいため、短期間の変化に一喜一憂せず、長い目で経過観察をしていく必要があります。

何よりも大切なのは、ママさん、パパさんが焦らず見守ることです。親御さんの不安がお子さんに伝わらないよう、ゆったりとした気持ちで接してあげてください。

もし不安が強い場合や、症状が長く続いて気になる場合は、小児科や言語聴覚士、地域の保健センターなどに相談してみることをおすすめします。

専門家に相談すべきタイミングと相談先

お子さんの「吃音」が一時的なものなのか、それとも専門的なサポートが必要なのか、判断に迷うママさん、パパさんも多いことでしょう。
多くの場合は成長とともに自然と目立たなくなっていきますが、状況によっては早めの相談が推奨されることもあります。

こんな様子が見られたら要注意

家庭での見守りだけでなく、専門家への相談を検討していただきたい目安として、以下のような様子が挙げられます。

  • 本人が話すのを嫌がる、口数を減らそうとする様子が見られる
  • 言葉につまるときに、随伴症状(足踏みをする、顔をしかめる、体を動かす等)がある
  • 症状に波がなく、数ヶ月以上症状が固定化・悪化している

もしこれらのサインが見られる場合や、親御さん自身が強く不安を感じている場合は、一度専門機関へ相談してみることをおすすめします。

言語聴覚士(ST)や自治体の窓口

では、具体的にどこへ相談すればよいのでしょうか。
まずは、お住まいの地域の保健センターや発達支援センターに問い合わせてみましょう。
子どもの発達に関する相談窓口が設けられており、適切な支援先を紹介してもらうことができます。

また、言葉や聞こえに関するリハビリテーションを行う「言語聴覚士(ST)」という専門職の存在も知っておくと安心です。
病院の耳鼻咽喉科や小児科、療育施設などに在籍していることが多く、お子さんの状態に合わせたアドバイスや訓練を行ってくれます。

「これくらいで相談してもいいのかな?」と迷う必要はありません。
ママさん、パパさんが安心して子育てに向き合えるよう、専門家の力を上手に頼ってくださいね。

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編集部の体験談:突然吃音になった娘。焦る気持ちを抑えて見守った2ヶ月

娘が2歳前後だった頃、急に話し方に変化が現れました。

最初は自分の名前(仮名で花子とします)を『花ちゃん、花ちゃん、花ちゃん、花ちゃんね、〇〇なの』と繰り返す程度で、私は『次の言葉を探しているのかな?』とそれほど気にしていませんでした。ところがしばらくすると、『は、は、は、は、花ちゃん……』と、言葉の頭を何度も繰り返す典型的な連発性吃音が出るようになったんです。

突然の症状に驚き、夫婦で必死に情報収集をしました。そこで分かったのは、2〜4歳ごろに出る吃音の多くは『発達性吃音』と呼ばれ、一過性で自然に治ることが多いということ。私たちは焦って言い直しをさせたりせず、まずは本人が話したい気持ちを尊重して、少し様子を見ようと話し合いました。

すると、それから2ヶ月ほどで娘の吃音は嘘のようにきれいさっぱり消えてしまったんです。今では寝ている時以外はずっと喋り続けているのではないかと思うほど、毎日元気に、流暢に話してくれています。

よくある質問

保育園や幼稚園の先生には伝えておくべきですか?

保育園や幼稚園は子どもが長時間過ごす大切な生活の場ですので、先生にも状況を共有し、連携して見守っていくことが望ましいです。家庭での様子を伝えるとともに、園で子どもがどのように話しているか、お友達とのやり取りで困っていることはないかなどを定期的に聞いてみましょう。

また、先生によっては良かれと思って「ゆっくり言ってごらん」と指導したり、言い直しをさせたりすることがあるかもしれません。こうした対応はかえって子どもの負担になることがあるため、避けてもらうよう具体的にお願いしておくと安心です。園と家庭で一貫した対応をすることで、子どもにとって話しやすい環境を整えることができます。

下の子が生まれたストレスが原因でしょうか?

弟や妹が生まれるといった環境の大きな変化は、吃音が現れる一つの「きっかけ」になることはありますが、それだけが吃音の直接的な原因というわけではありません。吃音の原因は完全には解明されておらず、複数の要因が重なっていると考えられています。ですから、親御さんが「自分のせいだ」と過度に自分を責める必要はありません。

もし赤ちゃん返りなどの様子が見られる場合は、意識的に上の子と二人きりで過ごす時間を作ったり、たくさんスキンシップをとったりして、安心感を満たしてあげることが大切です。お子さんの気持ちが安定し、リラックスできるようになれば、言葉の状態も自然と落ち着いてくることがあります。

親が吃音だった場合、遺伝しますか?

吃音には体質的な要因が含まれており、遺伝的な影響がある可能性も研究で指摘されていますが、親御さんに吃音があったからといって必ずしもお子さんに遺伝するわけではありません。吃音の発症や経過には、体質だけでなく周囲の環境や心理的な要因など、様々な要素が複雑に関係しています。

たとえ遺伝的な要素があったとしても、周囲の大人がゆったりと話を聞く姿勢を見せるなど、適切な環境調整を行うことで症状が緩和されることも多いです。将来を悲観して心配しすぎず、現在のお子さんへの温かい関わり方を大切にしていきましょう。もしどうしても不安が強い場合は、言語聴覚士のいる専門機関や小児科へ相談することをおすすめします。

まとめ

2〜3歳頃のお子さんが言葉を繰り返す「どもり(吃音)」は、言葉の発達過程で多く見られる現象です。決して親御さんの育て方や愛情不足が原因ではありませんので、あまり自分を責めすぎないようにしましょう。

  • 話し方を注意したり言い直させたりせず、話の内容を最後まで聞いてあげましょう。
  • お子さんが「話すことは楽しい」と感じられる環境づくりが大切です。
  • 症状が数ヶ月以上続く場合や、本人が話しにくそうにしている場合は専門機関へ相談を検討してください。

成長とともに自然と目立たなくなることも多いですが、もし不安や心配が募るようであれば、一人で抱え込まずに保健センターや言語聴覚士などの専門家に相談してみてくださいね。焦らず、お子さんのペースを見守っていきましょう。