2〜3歳のお子さんをお持ちのママさん、パパさん、毎日元気いっぱいのお子さんとの日々、本当にお疲れ様です!

最近、お友達と遊んでいる時にこんな様子は見られませんか?

  • 「おもちゃを取られて、つい手が出てしまった」
  • 「気に入らないことがあると、お友達を噛んでしまう」
  • 「『ダメ!』と言っても繰り返してしまう」

我が子が誰かを傷つけてしまうと、「どうしてこんな乱暴なことをするの?」「私の育て方が間違っているのかな…?」と、不安になってしまいますよね。

そう感じて戸惑いや焦りを感じるのは、親としてとても自然なことです。

叩いたり噛んだりする行動には、この時期の子供なりの理由があることがほとんどです。

今回は、そんな時の正しい対応手順や、イライラした時の気持ちの切り替え方について、一緒に確認していきましょう。

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Contents
  1. なぜ叩く・噛むの?2〜3歳児に見られる主な理由
  2. 【現場での対応】お友達を叩いてしまった時の4ステップ
  3. 叩かれた相手(お友達・ママパパ)へのフォローはどうする?
  4. 「叩く・噛む」を減らすために普段からできる関わり方
  5. やってはいけない!逆効果になる親のNG対応
  6. 親もつらい…イライラした時の気持ちの切り替え方
  7. こんな時は専門家に相談を(発達や頻度について)
  8. 編集部の体験談:言葉が早くても「貸して」は難しい。感情と表現のギャップに悩んだ日々
  9. よくある質問
  10. まとめ

なぜ叩く・噛むの?2〜3歳児に見られる主な理由

2〜3歳頃のお子さんがお友達を叩いたり噛んだりしてしまうと、ママさん、パパさんはショックを受け、「自分の育て方が悪いのかな」と自分を責めてしまうことがあるかもしれません。

しかし、こうした行動はこの時期の発達段階において決して珍しいことではありません。子ども自身も「どうしていいかわからない」という葛藤の中にいることが多いのです。まずは、その背景にある理由を知ることから始めましょう。

言葉で気持ちをうまく伝えられない

この時期の子どもは、言いたいことや感じていることをすべて言葉にするのがまだ難しい、言葉の発達途上にあります。そのため、自分の気持ちをうまく伝えられないもどかしさから、言葉よりも先に手が出てしまうのはある程度一般的なことです。

特に、自我が芽生え自己主張が強くなる「イヤイヤ期」と重なるため、自分の思い通りにならない場面で感情が爆発しやすくなります。決して相手を傷つけたいという悪意があるわけではなく、コミュニケーション手段として間違った方法を使ってしまっている場合が多いのです。

衝動性が強く我慢が難しい時期

脳の機能としても、自分の衝動や欲求をコントロールする力は未発達な段階です。「やってはいけない」と頭ではわかっていても、カッとなった瞬間に体が動いてしまうことがあります。

こうした行動は、言葉や心の発達、そして成長に伴い落ち着くケースが多いです。今は「気持ちを言葉にする練習期間」だと捉え、ママさん、パパさんも焦らずに向き合っていきましょう。

【現場での対応】お友達を叩いてしまった時の4ステップ

子どもがお友達に手を出してしまう場面に遭遇すると、ママさん、パパさんも焦ってパニックになってしまうかもしれません。しかし、親が動揺していると子どもも余計に不安になってしまいます。

実際にトラブルが起きた際は、深呼吸して冷静に行動することが大切です。ここでは、いざという時に迷わず対応するための具体的な4つの手順をご紹介します。

1. 即座に止めて引き離す

お友達を叩こうとした瞬間、あるいは叩いてしまった直後に、その場で現行犯で止めることが重要です。「あとで言い聞かせよう」ではなく、すぐに間に入って物理的に引き離しましょう。

このとき、驚きや焦りでカッとなってしまうかもしれませんが、親自身は感情的に怒鳴らず毅然とした態度で接することを心がけてください。静かに、しかし力強く止めることがポイントです。

2. 短い言葉で「ダメ」と伝える

子どもが興奮しているときにくどくどと言い聞かせても、言葉はなかなか届きません。長々とした説教ではなく、真剣な表情で短く伝えるのが効果的です。

「叩くのはダメ」「痛いことはしない」と、目を見てシンプルに伝えましょう。怖い顔で怒鳴るよりも、真剣な眼差しで「いけないことだ」と伝える姿勢が大切です。

3. 相手のケアと謝罪を行う

自分の子どもへの対応と並行して、まずは相手の安全確保と怪我の確認を最優先することを忘れないでください。相手のお子さんが泣いていたり怪我をしていたりする場合は、すぐに駆け寄ってケアをします。

相手のママさん、パパさんが近くにいる場合は、誠意を持って謝罪しましょう。もし怪我の程度が心配な場合や判断に迷う場合は、自己判断せず医療機関の受診を勧めたり、園の先生などに相談したりすることも検討してください。

4. 子どもの気持ちを代弁する

お互いが落ち着いてきたら、改めて自分の子どもに向き合いましょう。叩いてしまったのには、その子なりの理由があるはずです。

「あのおもちゃを使いたかったんだね」「邪魔されて嫌だったね」と、子どもの気持ちを代弁してあげると、子どもは「わかってもらえた」と安心します。気持ちを十分に受け止めた上で、「でも叩くのはダメだよ」と正しい振る舞いを教えてあげましょう。

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叩かれた相手(お友達・ママパパ)へのフォローはどうする?

子どもがお友達を叩いてしまったとき、ママさんやパパさんは焦ってしまうかもしれませんが、まずは相手のお子さんと親御さんへのフォローを最優先にしましょう。とっさの対応やマナーが、その後の人間関係を円滑に保つためにとても大切です。

相手の親への謝罪のポイント

最初に行うべきは、相手のお子さんに怪我がないかの確認です。もし傷ができていたり、痛がっていたりする場合は、誠実に対応することが何より重要です。状況によっては医療機関の受診を提案するなど、相手の身体を第一に考えた行動をとりましょう。

謝罪の際は、相手の親御さんの気持ちに寄り添う姿勢を忘れないようにしたいですね。「突然叩いてしまって申し訳ありません」「びっくりさせてごめんなさい」と、親が手本となって誠意ある謝罪を見せることが大切です。ママさん、パパさんが真剣に謝る姿は、子どもにとっても「やってはいけないこと」を学ぶ貴重な機会になります。

子ども同士の仲直りをサポートする方法

2〜3歳の子どもに対して、その場ですぐに「ごめんなさいは?」と無理やり謝らせようとしてしまうこともあるかもしれません。しかし、子どもが興奮している状態で無理強いするよりも、まずは親がしっかりと謝る姿を見せるほうが効果的な場合があります。

その場では親御さんが代わりに謝り、子どもが少し落ち着いてから「さっきは痛かったね、ごめんねしようか」と促してあげるとよいでしょう。お互いの気持ちが落ち着いてから仲直りができるよう、焦らずサポートしてあげてください。

「叩く・噛む」を減らすために普段からできる関わり方

お友達とのトラブルを未然に防ぐためには、トラブルが起きたときだけでなく、日常的な関わりや環境づくりがとても大切です。まずは、普段のスキンシップで安心感を満たすことを意識してみてください。たっぷり抱っこをしたり肌に触れたりして心が満たされていると、子どもの情緒も安定しやすくなります。

また、日頃から子どもの気持ちを受け止める「共感」の重要性を忘れないようにしましょう。子どもが何かを訴えてきたときに、「〇〇したかったんだね」と一度気持ちを言葉にしてあげることで、子どもは「わかってもらえた」と感じて落ち着きを取り戻せることがあります。

「貸して」「やめて」などの言葉を教える

まだ言葉が十分に発達していない2〜3歳児にとって、とっさに自分の気持ちを伝えるのは難しいものです。手が出てしまう前に、代わりの行動(言葉やジェスチャー)を教えることが効果的です。

「『貸して』って言おうね」と促したり、手のひらを出す「ちょうだい」のポーズを教えたりして、普段の遊びの中で練習しておきましょう。ママさん、パパさんが遊び相手になってお手本を見せてあげるのも良い方法です。

手が出なかった時に具体的に褒める

もし、お友達におもちゃを取られそうになっても手を出さずに我慢できたり、言葉で伝えられたりした時は、その場ですぐに褒めてあげてください。

「手を出さないでえらかったね」「言葉で言えてかっこよかったよ」と具体的に伝えることで、成功体験を積み重ねて自信を持たせることができます。良い行動をしたときに認めてもらえる経験の繰り返しが、少しずつ手が出る回数を減らすことにつながっていきます。

やってはいけない!逆効果になる親のNG対応

お友達に手を出してしまった我が子を目の当たりにすると、ママさん、パパさんも動揺してしまい、つい強い態度で接してしまうことがあるかもしれません。

しかし、しつけのつもりで行った対応が、かえって子どもの攻撃性を強めてしまうことがあります。ここでは、避けていただきたい対応について解説します。

「痛いでしょ!」と叩き返す

「叩かれたらどれだけ痛いか教えなければ」と思い、子どもの手やお尻を叩いてしまうことはありませんか?実は、この行動は子どもに誤ったメッセージを伝えてしまうことになります。

親が子どもを叩いてしまうと、子どもは「気に入らない時は叩いて解決していい」と教えているのと同じことになってしまいます。どんなに言い聞かせるつもりであっても、体罰は絶対に避けるべきです。

人格を否定するような言葉

叱る時に「あなたは悪い子だね」「乱暴な子だ」といった言葉を投げかけていないでしょうか。子どもの「行動」を叱るのではなく、人格そのものを否定するような言葉は、子どもの自尊心を深く傷つけてしまいます。

「悪い子」といったレッテル貼りをしないことを心がけましょう。恐怖で子どもを支配しようとしても、根本的な解決にはなりません。子どもが萎縮してしまうだけでなく、「自分はダメな子なんだ」と思い込んでしまう可能性があるため注意が必要です。

親もつらい…イライラした時の気持ちの切り替え方

毎日同じようなトラブルが続くと、「どうしてわかってくれないの?」と悲しくなったり、カッとなってしまったりすることもありますよね。でも、ママさん、パパさん、どうか自分を責めないでください。

親も一人の人間ですから、感情的になったりイライラしてしまうのは当然のことです。一生懸命に向き合っているからこそ、悩んでしまうのだと思います。まずは「今はつらいんだな」と自分の気持ちを認めてあげましょう。

安全を確保して少し距離を置く

もし、感情が爆発しそうになったら、物理的に距離を取るのも一つの方法です。お子さんの安全が確保できる場所にいることを確認した上で、少しだけ別の部屋に行ったり、トイレに入って深呼吸をしたりしてみてください。

数分間だけでも一人になる時間を作ることで、高ぶった気持ちが少し落ち着くことがあります。これは決して育児放棄ではありません。ママさん、パパさんの心を落ち着かせるための大切な「タイムアウト」です。

周囲に助けを求める重要性

育児の悩みは、一人で抱え込まず、パートナーや家族、地域の子育て支援センターなどに話すことが大切です。誰かに話を聞いてもらうだけでも、気持ちがふっと軽くなることがあります。

また、お子さんのためにも、まずはママさん、パパさんが自分自身のケアも大切にすることを忘れないでください。もし不安が強く、気持ちの整理がつかない場合は、保健師や専門家へ相談してみるのも良いでしょう。無理をせず、周囲の手を借りながら乗り越えていきましょう。

こんな時は専門家に相談を(発達や頻度について)

2〜3歳のお子さんがお友達に手を出してしまうことはよくありますが、その頻度や程度があまりにも激しいと、「もしかして発達に問題があるのでは?」と不安になるママさん、パパさんもいらっしゃるかもしれません。

行動の頻度が極端で、毎日の生活に大きな支障が出ていると感じる場合は、専門家の意見を聞いてみるのも一つの方法です。一人で悩まず、第三者の視点を取り入れることで、お子さんに合ったより良い関わり方が見つかることもあります。

言葉の遅れや激しいパニックが見られる場合

具体的にどのような様子が見られるときに相談を検討すべきか、あくまで目安ですが、以下のようなポイントがあります。

  • 言葉の遅れが著しく、意思疎通が難しいと感じる場合
  • 自傷行為(自分を叩く・噛むなど)やパニックが激しく、なだめても収まらない場合
  • こだわりが非常に強く、状況の切り替えが全くできない場合

もしこれらの様子が見られ、対応に困り果ててしまっているなら、専門家に相談することで解決の糸口が見つかるかもしれません。

相談できる窓口リスト

「専門家に話を聞く」というと、すぐに「障害の診断」をされるのではないかと身構えてしまうかもしれませんが、まずは「診断」を受けるためではなく、日々の困りごとを「相談」するというスタンスで始めてみてはいかがでしょうか。

早期に相談することで、専門的な視点からのアドバイスをもらえたり、ママさん、パパさんの安心にもつながったりします。まずは身近な場所から問い合わせてみましょう。

  • 自治体の子育て支援センター
  • 地域の保健センター(保健師)
  • かかりつけの小児科
  • 児童発達支援センター

専門家のアドバイスを受けることで、親子の笑顔が増えるきっかけになるはずです。一人で抱え込まず、気軽に頼ってみてくださいね。

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編集部の体験談:言葉が早くても「貸して」は難しい。感情と表現のギャップに悩んだ日々

娘は言葉の発達が比較的早く、お友達を叩いたり突き飛ばしたりといった行動は2歳ごろまでには落ち着いていました。

ですが、2歳を過ぎた頃からまた別の悩みが。自分が遊んでいる場所に他のお友達が来ると『今私が遊んでるから来ちゃダメだよ!』『あっち行って!』と強い言葉で拒絶したり、逆に欲しいおもちゃがあると『これは私の!』と強引に取り上げようとしたり……。

手は出なくても、言葉で相手を拒否したり強要したりする姿を見て、私は『“貸して”だよ』『順番に代わってあげようね』と、その都度言い聞かせていました。ですが、当時の娘にはまだ感情の整理が難しかったようで、結局最後は泣き出してしまうことがほとんど。

当時は『いつになったら仲良く遊べるんだろう』とため息が出ることもありましたが、成長とともに少しずつ、自分で順番を待ったり『いいよ』と譲ってあげたりができるようになっていきました。言葉が話せるようになっても、心が追いつくにはもう少し時間が必要だったんだなと、今振り返って感じています。

よくある質問

何度言い聞かせても叩くのをやめません。どうすればいいですか?

2〜3歳という年齢は、脳の前頭葉が発達途中のため、自分の感情や衝動をコントロールすることがまだ非常に難しい時期です。「何度言ってもわからない」のではなく、「わかっていても体が先に動いてしまう」状態だと捉えてみましょう。言葉だけで伝えるのが難しい場合は、叩こうとした瞬間に「叩かないよ」と短く伝えながら、優しく手を取って物理的に止めることが大切です。また、叩く代わりに「貸して」と言葉やジェスチャーで伝える方法を、根気強く繰り返し教えてあげてください。即効性を求めすぎず、成長と共に落ち着くのを待ちながら向き合っていきましょう。

家では穏やかなのに、保育園や公園でだけお友達を叩くのはなぜ?

家ではリラックスして過ごせていても、保育園や公園などの集団生活の中では、おもちゃの取り合いや順番待ち、自分の思い通りにならない葛藤など、子どもにとってストレスを感じる場面が多くあります。言葉で気持ちをうまく表現できないもどかしさが、手が出る行動につながっている可能性が高いです。まずは保育園の先生と情報を共有し、どのような状況やタイミングで手が出てしまうのかを詳しく観察してもらうことが解決への第一歩です。原因となるシチュエーションが分かれば、事前に声をかけたり、家で似た状況のごっこ遊びを通じて「貸して」「どうぞ」の練習をしたりする対策が立てやすくなります。

お友達に噛みついて跡が残ってしまいました。どう対応すべき?

子ども同士のトラブルとはいえ、怪我をさせてしまった場合は、まず相手の親御さんに誠心誠意謝罪することが何より重要です。その上で、患部を流水で洗ったり冷やしたりする応急処置を手伝いましょう。噛みつきによる傷は、状況によっては化膿したり跡が残ったりする心配もあります。決して自己判断ですませず、「念のため病院で診てもらった方が安心ですので、受診をお願いできますか」と提案し、治療費などを負担する旨をしっかりと伝えましょう。怪我の程度や対応について不安がある場合は、園の先生や小児科等の専門家に相談しながら進めることをおすすめします。

まとめ

2〜3歳頃のお子さんがお友達を叩いたり噛んだりしてしまうと、親としてはショックを受けるかもしれませんが、これは成長過程で多くの子に見られる一時的な行動です。決して愛情不足が原因ではありません。

いけないことはその場で毅然と伝えつつ、普段から「貸してって言いたかったんだね」と気持ちを代弁してあげることで、子どもは少しずつ言葉での伝え方を学んでいきます。

根気が必要な時期ですが、いつか落ち着く日が来ますので、焦らず向き合っていきましょう。もし不安が強かったり、なかなか改善が見られない場合は、一人で抱え込まず専門家や相談窓口を頼ってくださいね。