7〜11ヶ月頃のお子さんをお持ちのママさん、パパさん、日々の子育て本当にお疲れ様です!
動きが活発になり、自己主張も出てくるこの時期、毎日の育児に奮闘されていることと思います。
特に、赤ちゃんが風邪を引いたときの「鼻水吸引」には手を焼いていませんか?
「吸引器を見ただけで泣いて逃げようとする」
「全力でのけぞって抵抗される」
「手で払いのけられて、全然吸わせてくれない…」
そんな姿を見ると、「こんなに無理やりやっていいのかな?」「私のやり方が下手だから、こんなに嫌がるのかな…?」と、不安になってしまうかもしれませんね。
嫌がるわが子を抑えて処置するのは心が痛みますし、戸惑いや不安を感じてしまうのは、親としてとても自然な気持ちだと思います。
今回は、力が強くなってきた赤ちゃんも安全・確実にケアするための「固定ポーズ」や「器具選び」のヒントについて、一緒に見ていきたいと思います。
なぜ7〜11ヶ月頃から鼻水吸引を「全力」で嫌がるようになる?
新生児の頃はおとなしく吸わせてくれたのに、7ヶ月を過ぎたあたりから急に全力で拒否されるようになり、戸惑っているママさん、パパさんも多いのではないでしょうか。この時期の赤ちゃんは体の力が強くなり、ハイハイなどで自由に動けるようになるため、物理的に逃げ回れるようになり、新生児期よりも吸引に苦労しやすくなります。
自我の芽生えと恐怖心
実は、この激しい抵抗は赤ちゃんが順調に成長している証拠でもあります。7〜11ヶ月頃になると自我が芽生え始め、同時に記憶力も発達してきます。そのため、以前の経験から吸引器を見ただけで「これから不快なことをされる」と予測し、必死に抵抗するようになるのです。
嫌がる我が子を押さえつけるのは心が痛むかもしれませんが、「嫌だ」という意思表示ができるようになったこと自体は、素晴らしい成長のステップです。「成長しているんだな」と前向きに捉えることで、親御さんのストレスも少し軽くなるかもしれません。
また、鼻水吸引を行う際は大人の心の持ちようも大切です。親が焦るとその不安が赤ちゃんに伝わってしまうため、余計に怖がらせてしまうことがあります。まずは深呼吸をして、できるだけ冷静に、優しく声をかけながら行ってあげてくださいね。
月齢と状況に合わせた「鼻水吸引器」の選び方と使い分け
赤ちゃんの鼻水ケアに欠かせない吸引器ですが、お店に行くとたくさんの種類があって迷ってしまいますよね。大きく分けて「手動タイプ」と「電動タイプ」があり、それぞれに特徴があります。赤ちゃんの鼻水の状態や、ママさん、パパさんの生活スタイルに合わせて最適なものを選んでみましょう。
手軽な「手動タイプ(スポイト・口吸い)」
手動タイプには、大人が口でチューブを吸うタイプや、スポイト状のものがあります。手動は安価で軽く、携帯にも便利なため、外出先で気になったときにサッと使えるのが魅力です。
一方で、7〜11ヶ月頃になると赤ちゃんの力が強くなり、吸引中に激しく動いてしまうこともあります。暴れる子を相手にするには、しっかりと固定するなどのコツが必要になる場合もありますし、大人の肺活量が必要で少し大変に感じることもあるかもしれません。
吸引力重視の「電動タイプ(ハンディ・据え置き)」
電動タイプには、電池式で持ち運べるハンディタイプと、コンセントにつなぐパワフルな据え置きタイプがあります。電動(特に据え置き型)は短時間でしっかり吸えるため、赤ちゃんが嫌がる時間を短縮できるメリットがあります。
特に、風邪のときなどの粘り気のある鼻水には、吸引力の高い電動が推奨されることが多いです。ただし、モーターの音にびっくりしてしまう赤ちゃんもいます。音が怖い子もいるので、製品選びの際は静音性もチェックしておくと安心ですね。
7〜11ヶ月におすすめのタイプは?
この時期は、活動量も増えて鼻水が出やすくなることもあります。日中のちょっとした鼻水には手軽な手動タイプ、お風呂上がりや寝る前のしっかりケアには電動タイプと、状況に合わせて使い分けるのもおすすめです。
鼻水の色が濃かったり、詰まりがひどくて呼吸が苦しそうだったりする場合は、無理に自宅でケアしようとせず、小児科や耳鼻科の受診を検討してくださいね。不安なときは医師や助産師さんに相談してみましょう。
【実践】暴れる赤ちゃんを安全に!確実に吸うための「固定ポーズ」
7〜11ヶ月頃になると赤ちゃんの力も強くなり、鼻水吸引をしようとすると全身を使って全力で抵抗することもありますよね。嫌がる我が子を押さえるのは心が痛むかもしれませんが、怪我を防ぎ、できるだけ短時間で吸引を終わらせるためには、適切な姿勢でしっかりと固定することが大切です。
基本の「股挟みホールド」
多くのママさん、パパさんが実践している一般的な方法は、親御さんが床に足を伸ばして座り、その太ももの間に赤ちゃんの頭を優しく挟むポーズです。赤ちゃんの体は親御さんの足と同じ方向に向け、仰向けに寝かせます。
ポイントは、赤ちゃんの両手を親御さんの太ももの下や膝裏に入れて固定することです。こうすることで手が顔の前に出てくるのを防げます。また、吸引ノズルでデリケートな鼻の粘膜を傷つけないよう、赤ちゃんの顔をしっかり横や上に向け、動かないように固定してあげましょう。
おくるみやバスタオルを使った「みのむし巻き」
手足のバタつきが激しくてうまく固定できない場合は、おくるみや大きめのバスタオルを使って体を包み込む「みのむし巻き」もおすすめです。手足がタオルの中に収まることで動きが制限され、安全に処置を行いやすくなります。
どのような姿勢をとる場合でも、窒息や胸部への圧迫に十分注意し、決して無理な力で押さえつけないことが重要です。この時期は首が座っていますが、嫌がってのけぞるなどの急な動きには引き続き注意が必要です。もし自宅でのケアに不安を感じる場合は、無理をせず小児科や耳鼻科、地域の保健師さんなどに相談してくださいね。
吸引効果をアップさせる!事前の準備とベストなタイミング
鼻水吸引をスムーズに行うためには、実はタイミングと環境づくりがとても大切です。ママさん、パパさんも、赤ちゃんが少しでも楽に吸わせてくれるよう、鼻水が柔らかくなりやすいタイミングを狙ってみましょう。無理に吸おうとせず、準備を整えることで吸引の負担を減らすことができますよ。
お風呂上がりは絶好のチャンス
1日の中で最もおすすめなのは、お風呂上がりのタイミングです。浴室の湿気と体温の上昇によって鼻水が柔らかくなっており、奥に詰まった鼻水も吸い出しやすくなっています。
一方で、食後すぐは嘔吐の恐れがあるため避けるのが一般的です。赤ちゃんは胃の形状から吐き戻しをしやすいため、お腹がいっぱいの状態で吸引の刺激が加わると、戻してしまうことがあるからです。授乳や食事の直後は避け、少し時間を空けてから行うようにしましょう。
蒸しタオルや生理食塩水の活用
朝起きた直後など、鼻水が乾燥して固まってしまっているときは、無理に吸うと粘膜を傷つけてしまうことがあります。そんなときは、蒸しタオルを鼻の付け根に当てて温めてあげると、鼻水が緩んでスムーズに吸えるようになります。
また、市販の鼻水吸引用スプレーや生理食塩水を使って鼻の中を潤す方法もあります。ただし、生理食塩水を使う場合は医師や製品の指示に従うことが大切です。初めて試す場合や不安があるときは、小児科医や耳鼻科医へ相談してから行うようにしてくださいね。
少しでもラクに!吸引中・吸引後の「嫌がらせない」工夫とケア
鼻水吸引は、赤ちゃんにとってもママさん、パパさんにとっても一大イベントですよね。嫌がる我が子を押さえて吸引するのは心が痛むものですが、風邪の悪化を防ぐためには大切なケアの一つです。
ここでは、鼻水吸引を単なる「怖い体験」で終わらせず、トラウマにさせないためにできる心理的なケアや雰囲気作りの工夫についてご紹介します。
声かけとスピード勝負
吸引を始める前には、まず楽しい雰囲気作りを心がけましょう。いきなり器具を近づけるのではなく、「お鼻スッキリしようね」と優しく声をかけてから始めます。お気に入りのおもちゃを見せたり、歌を歌ったりしてリラックスさせるのも効果的です。
実際の処置は、手早く済ませることが重要です。時間がかかると赤ちゃんの恐怖心が増してしまうため、準備を万全にしてサッと行います。
もし赤ちゃんが嫌がって激しく泣き叫ぶ場合は、無理に続けず、一度中断して落ち着かせるようにしてください。赤ちゃんの様子を見ながら、無理のない範囲で行いましょう。
終わった後のスキンシップと褒め言葉
吸引が終わったら、すぐに抱っこして安心感を与えてあげましょう。「頑張ったね!」「えらかったね!」と、少し大げさなくらいに褒めてあげることが大切です。
嫌なことの後にママさん、パパさんの温かい抱っこが待っていると分かれば、次回の吸引への抵抗感が少し和らぐかもしれません。しっかりとスキンシップをとって、赤ちゃんの不安な気持ちを包み込んであげてくださいね。
やりすぎは禁物!鼻水吸引の注意点と受診の目安
赤ちゃんの鼻詰まりを解消してあげたい一心で、ついつい何度も吸引したくなってしまうママさん、パパさんも多いのではないでしょうか。
しかし、家庭でのケアには適切な頻度と力加減が大切です。ここでは、安全に行うための注意点と、病院を受診する目安についてお伝えします。
吸引の頻度と強さの加減
鼻水吸引は赤ちゃんをスッキリさせてあげるためのものですが、頻繁すぎる吸引や強すぎる圧力は避ける必要があります。
やりすぎてしまうと、デリケートな鼻の粘膜を傷つけたり、中耳炎のリスクを高めたりする可能性があるため注意が必要です。
もしも出血した場合は直ちに中止し、様子を見るか医師に相談するようにしてくださいね。
耳鼻科を受診すべきサイン
お家でのケアだけでは改善が見られない場合や、症状が悪化していると感じる場合は、医療機関の受診を検討しましょう。
- 鼻水の色が黄色や緑色でドロっとしている状態が続く場合
- 発熱がある場合
- ミルクや母乳の飲みが悪く、機嫌が悪い場合
上記のようなサインが見られるときは、小児科や耳鼻科の先生に診てもらうと安心です。
また、家庭でのケアに不安がある場合は、無理せず耳鼻科で吸ってもらうのも一つの手です。プロの手を借りることで、赤ちゃんもママさん、パパさんも安心して過ごせますよ。
編集部の体験談:電動の「音」が怖い!我が家の克服大作戦
我が家では電動据え置きタイプの吸引機を愛用していましたが、生後7ヶ月を過ぎたあたりから、あの『ブォーン』というポンプの音が聞こえるだけで、娘が一目散に逃げ出すようになってしまいました。
鼻が詰まって苦しそうなのに吸わせてくれない……そんな状況で試行錯誤した結果、効果があったのが『まずは親がやって見せる』ことでした。
私の鼻にノズルをあてて『見て見て、パパもやるよ〜!』『わあ、すっきりした〜!』と、いかにも楽しそうな雰囲気で演じてみたんです。最初は遠巻きに見ていた娘でしたが、数日続けると『パパが楽しそうにしている不思議な道具』へと認識が変わったようで、少しずつ警戒心が解けていきました。
今では短時間ならサッと吸わせてくれるようになり、親の『演技力』と『楽しそうな雰囲気作り』の重要性を痛感しています。
よくある質問
1日に何回くらい吸引しても大丈夫ですか?
鼻水吸引の回数に明確な制限はありませんが、1日に何度もやりすぎるのは禁物です。一般的には、鼻水が溜まっている「朝起きた時」、体が温まって鼻水が出やすくなる「お風呂上がり」、そしてぐっすり眠れるように「寝る前」などのタイミングで行うのがおすすめです。
あまり頻繁に吸引しすぎると、デリケートな鼻の粘膜を刺激して腫れてしまい、かえって鼻詰まりが悪化することもあります。赤ちゃんの鼻の状態や機嫌をよく観察しながら、無理のない範囲で調整してあげてください。もし判断に迷う場合は、医師に相談してみましょう。
赤ちゃんが寝ている間にこっそり吸ってもいいですか?
赤ちゃんが寝ている間にこっそり吸引を行うことは、基本的にはおすすめできません。急に鼻に器具を入れられると、驚いて起きてしまったり、反射的に顔を動かしてノズルで鼻の粘膜を傷つけたりするリスクがあるためです。
もし鼻詰まりがひどく呼吸が苦しそうで、どうしても吸引が必要な場合は、優しく声をかけながら慎重に行うか、赤ちゃんが目を覚ましたタイミングで行うのが無難です。安全を第一に考え、無理な操作は避けるようにしましょう。
鼻の奥までノズルを入れても平気ですか?
鼻水をしっかり取りたいからといって、ノズルを鼻の奥まで入れすぎるのは避けてください。赤ちゃんの鼻の粘膜は非常に薄く傷つきやすいため、奥まで無理に入れると出血や炎症の原因になることがあります。基本的には、鼻の入り口付近の鼻水を吸い取るイメージで行いましょう。
もし「ロングノズル」などの奥まで届くタイプの器具を使用する場合は、製品の取扱説明書をよく読み、正しい使用方法に従って慎重に操作してください。無理に奥を吸おうとせず、手前の鼻水を取り除くだけでも呼吸は楽になります。
どうしても吸わせてくれない時はどうすればいいですか?
全力で嫌がる赤ちゃんを無理に羽交い締めにして行うと、恐怖心から鼻水吸引自体がトラウマになってしまうことがあります。どうしても吸わせてくれない時は、一度時間を置いて落ち着かせたり、温かい蒸しタオルで鼻の下を拭き取るだけにしてみたりと、アプローチを変えてみましょう。
それでも鼻詰まりがひどく、ミルクが飲めない、夜眠れないといった症状が続く場合は、家庭でのケアだけで解決しようとせず、小児科や耳鼻科を受診することをおすすめします。プロの手で処置してもらうことで、赤ちゃんもママ・パパも楽になることがあります。
まとめ
7〜11ヶ月頃の赤ちゃんは力が強くなり、鼻水吸引を全力で嫌がることがありますが、これは順調な成長の証です。安全にケアするために、愛情を持ってしっかりと体を固定してあげましょう。
- 電動吸引器やお風呂上がりのタイミングなどを活用し、親子の負担を減らす工夫を取り入れましょう。
- 家庭でのケアが難しい場合や症状が改善しないときは、無理せず小児科や耳鼻科を受診してください。
毎回のケアは大変ですが、ママやパパの頑張りはきっと赤ちゃんに伝わっています。不安なときは専門家を頼りながら、赤ちゃんの健やかな呼吸を守ってあげてくださいね。

