1歳

1歳を過ぎても歩かないのは大丈夫?歩き始めの個人差と発達を促す室内遊び

つかまり立ちしている赤ちゃんの足
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1歳を過ぎたお子さんをお持ちのママさん、パパさん、日々の子育て本当にお疲れ様です!
毎日目まぐるしく成長する我が子の姿を見るのは喜びですが、同時に心配事も尽きないものですよね。

児童館や公園に行くと、同じくらいの月齢の子がトコトコと歩いている姿を見てハッとしたり。
「あれ?うちの子、まだハイハイばかりだな…」
「もしかして、練習させたほうがいいのかな?」
親戚から「まだ歩かないの?」なんて悪気なく聞かれて、胸がチクリと痛んだりすることはありませんか?

「私の育て方が悪いのかな…?」
「足の発達に何か問題があるんじゃないかな…」

初めての子育てだと、周りと比べて焦ってしまったり、ほんの少しの遅れが大きな不安に感じられたりするのは、親としてとても自然な気持ちです。
そうやってお子さんのことを真剣に考えているからこそ、不安になってしまうんですよね。

大丈夫です!赤ちゃんの成長スピードは本当に十人十色で、歩き始めの時期もその子なりのペースがちゃんとあります。

今回は、1歳を過ぎても歩かないことについて、その背景にある理由や発達の目安、そしてお家で楽しみながらできる「あんよの準備運動」や環境づくりのヒントについて、一緒に見ていきたいと思います。

Contents
  1. 1歳を過ぎても歩かないのは遅い?まずは焦らず見守ろう
  2. いつから歩く?歩き始めの平均時期と発達の目安
  3. なぜまだ歩かないの?考えられる主な理由と要因
  4. 歩くための準備期間!必要な身体機能の発達
  5. 楽しみながら発達を促す!おすすめの室内運動遊び
  6. 歩きたくなる部屋作りと転倒防止の安全対策
  7. 心配な時はどこに相談する?受診や健診の目安
  8. よくある質問(FAQ)
  9. まとめ

1歳を過ぎても歩かないのは遅い?まずは焦らず見守ろう

歩き始めの時期には大きな個人差がある

1歳の誕生日を迎えると、なんとなく「そろそろ歩く時期」というイメージを持たれているママさん、パパさんも多いかもしれません。
一升餅を背負って歩くイベントなどを想像して、期待してしまうこともありますよね。
しかし、実際には1歳の時点でまだ歩かないお子さんは決して珍しくありません。

赤ちゃんの運動発達の中でも、「歩き始め」は特に個人差が大きい項目の一つだと言われています。
1歳になる前にスタスタと歩き出す子もいれば、1歳半頃になってようやく最初の一歩を踏み出す子もいます。
どちらも正常な発達の範囲内であることがほとんどですので、まずは「この子のペースなんだな」と大きく構えてあげてください。

周りの子と比べて焦る気持ちが湧いてくることもあるかもしれませんが、成長のスピードは一人ひとり異なります。
「遅い」のではなく「じっくり準備している」と捉えてみると、少し気持ちが楽になるかもしれませんね。

我が家の娘の場合、ハイハイを始めたと思ったら、間髪入れずにすぐにつかまり立ちを始めてしまいました。『ハイハイをたくさんした方が体幹が強くなる』という話を耳にしていたので、当時は『もっとハイハイの時期を楽しんでほしい、筋肉の発達は大丈夫かな?』と少し心配したものです。

ですが、1歳を迎える頃にはしっかりと自分の足で歩き始め、当時の不安はすっかり杞憂に終わりました。育児の定説通りに進まなくても、その子なりのスピードで体はちゃんと準備を整えているんだな、と実感した出来事です。

親の焦りは赤ちゃんに伝わることも

パパやママが「早く歩けるようになってほしい」と焦ってしまい、無理に立たせようとしたり、歩く練習をさせようとしたりすることは、あまりおすすめできません。
赤ちゃんは親の気持ちにとても敏感です。
大人が不安そうな顔をしていたり、必死になって練習させようとしたりすると、赤ちゃん自身も緊張してしまい、かえって歩くことへの恐怖心を感じてしまうことがあります。

大切なのは、温かく見守る姿勢です。
「いつかは必ず歩く日が来る」と信じて、今のハイハイや伝い歩きの時期を十分に楽しませてあげましょう。
赤ちゃんが自分のタイミングで「歩いてみたい!」と思った時、自然と一歩が踏み出されるはずです。

いつから歩く?歩き始めの平均時期と発達の目安

一般的に歩き始めるのは1歳前後

では、統計的にはどのくらいの時期に歩き始める子が多いのでしょうか。
厚生労働省の調査データなどを見ると、一般的には1歳前後で歩き始める子が多いとされています。
早い子では生後10ヶ月頃から歩き始めますが、これはあくまで早いケースです。

一方で、1歳3ヶ月から1歳4ヶ月頃に歩き始める子もたくさんいます。
母子健康手帳の「ひとり歩き」の項目を見ても、かなり幅広い月齢が記載されていることに気づくかもしれません。
これは、それだけ「正常範囲」が広いということを意味しています。

1歳半頃までに歩き始める子が多い

一つの目安としてよく挙げられるのが、「1歳6ヶ月健診」です。
多くの自治体では、1歳6ヶ月健診の項目に「ひとり歩きができるか」というチェックが含まれています。
つまり、専門的な視点から見ても、1歳半頃までに歩き始めれば概ね順調であると考えられているのです。

もし1歳を過ぎてまだ歩いていなくても、1歳半までは「個人差の範囲内」と考えて、ゆったりと見守ってあげて大丈夫です。
もちろん、これはあくまで目安であり、1歳半を過ぎてから歩き始める子もいます。
数字にとらわれすぎず、お子さんの日々の様子や、つかまり立ちなどの他の運動機能がどう発達しているかを見てあげることが大切です。

なぜまだ歩かないの?考えられる主な理由と要因

慎重な性格や怖がりな性格

身体的には歩く準備ができているのに、なかなか最初の一歩を踏み出さないお子さんもいます。
その理由の一つとして考えられるのが、お子さんの「性格」です。
慎重な性格の子や、少し怖がりな性格の子は、転ぶことを恐れてなかなか手を離そうとしません。

「絶対に転びたくない!」という強い意志を感じるほど、慎重に慎重を重ねて、確実にバランスが取れるようになるまで歩き出さない子もいます。
こういうタイプのお子さんは、歩き始めは遅いかもしれませんが、いざ歩き出すと最初から安定して上手に歩くことが多いようです。
性格による影響も大きいので、無理強いせずにその子の勇気が湧くのを待ってあげましょう。

身体的な特徴や発達のプロセス

体格や身体的なバランスも、歩き始めの時期に関係することがあります。
例えば、頭が少し大きめのお子さんや、体全体がぽっちゃりとしていて重めのお子さんは、バランスを取るのが難しく、歩き出しがゆっくりになる傾向があるかもしれません。
また、筋肉の付き方や関節の柔らかさも一人ひとり違います。

ハイハイが得意で移動に困っていない

意外と多いのが、「ハイハイが上手すぎて、歩く必要性を感じていない」というパターンです。
高速ハイハイでどこへでも自由に行けるお子さんは、わざわざ不安定な「あんよ」で移動しようという意欲が湧きにくいのかもしれません。
移動手段としてハイハイや、座ったままお尻で移動する「尻ばい」で満足している場合、歩くことへの興味が後回しになることがあります。

特に、お座りのままお尻をずって移動するお子さんは「シャフリングベビー」と呼ばれることがあります。
シャフリングベビーの場合、歩き始めが1歳半から2歳近くになることもありますが、その後は問題なく歩けるようになることがほとんどです。
「この子はハイハイのプロなんだな」とポジティブに捉えて、興味が「立つこと」に向くのを待ちましょう。

歩くための準備期間!必要な身体機能の発達

ハイハイで体幹と筋力を鍛える

「早く歩いてほしい」と思うあまり、ハイハイの時期を飛ばして歩かせようとするのはもったいないことです。
実は、ハイハイは全身運動であり、歩くために必要な体幹や背筋、腹筋を鍛えるための非常に重要なプロセスだからです。
ハイハイでしっかりと体を動かすことで、姿勢を保つための基礎的な筋力が養われます。

ハイハイを長く経験したお子さんは、転んだ時にとっさに手を出す反射神経や、体のバランス感覚がしっかりと育っていることが多いと言われています。
ですので、今お子さんがハイハイを頑張っているなら、それは「立派な歩行訓練中」なのです。
「まだ歩かない」と嘆くのではなく、「しっかり体を作っているんだね」と応援してあげましょう。

バランス感覚と足裏の感覚

歩くためには、筋力だけでなく、二本足で立つための高度な「バランス感覚」が必要です。
つかまり立ちや伝い歩きは、重心を移動させながらバランスを取る練習をしています。
また、足の裏で地面を捉える感覚も重要です。

足の裏には多くの神経が集まっており、地面の傾きや硬さを感じるセンサーの役割を果たしています。
この足裏の感覚が育つことで、微妙なバランス調整が可能になり、安定した歩行へとつながっていきます。
つかまり立ちで足の指に力を入れて踏ん張る経験も、将来の土踏まずの形成や歩行の安定に役立っているのです。

楽しみながら発達を促す!おすすめの室内運動遊び

ハイハイを促すトンネルくぐりや追いかけっこ

歩くための基礎となる足腰を育てるために、お家で楽しみながらできる遊びを取り入れてみましょう。
まずは、ハイハイをたっぷり楽しめる遊びがおすすめです。
段ボールをつなげてトンネルを作ったり、椅子に毛布をかけてトンネルにしたりして、「おいでー!」と呼んでみてください。
大好きなママやパパのところへ、一生懸命ハイハイで進むことで、全身の筋肉が鍛えられます。

また、お布団やクッションを積み重ねて小さなお山を作り、そこを乗り越える遊びも効果的です。
高低差のある場所をハイハイで移動することで、平地とは違った筋肉の使い方やバランス感覚を養うことができます。
「まてまてー!」と追いかけっこをするのも、楽しみながら運動量を増やせる良い方法ですね。

つかまり立ちを誘うおもちゃ配置

つかまり立ちを促したい場合は、お部屋の環境を少し工夫してみましょう。
ローテーブルやソファなど、お子さんがつかまりやすい高さの場所に、大好きなおもちゃを置いてみてください。
「あ、あのおもちゃで遊びたい!」という意欲が、自然と「立ってみよう」という動作につながります。

壁にウォールステッカーを貼って、少し高い位置を指差して興味を引くのも良いアイデアです。
ただし、無理に立たせるのではなく、あくまでお子さん自身が「取りたい」「触りたい」と思って体を動かすように誘導するのがポイントです。
「無理強いしない」ことを常に意識し、遊びの中で楽しく行いましょう。

手押し車を使った遊び

つかまり立ちができるようになってきたら、手押し車や、重さのあるしっかりした箱を押して歩く遊びもおすすめです。
自分の力で何かを押しながら前に進む感覚は、足の運びを覚えるのにとても役立ちます。
市販の手押し車だけでなく、段ボール箱に重し(本やペットボトルなど)を入れて、滑りやすくしたものでも代用できます。

また、パパやママが床に座って足を伸ばし、その上をまたいで越えるような「親のアスレチック」も楽しいスキンシップになります。
不安定な場所をパパやママの手を借りて乗り越えることで、足の指先に力が入り、踏ん張る力が育ちます。

歩きたくなる部屋作りと転倒防止の安全対策

広めのスペースと家具の配置

お子さんが「動きたい!」と思った時に、安心して動き回れるスペースを確保することも大切です。
床に物が散乱していると、つまずいて転ぶ原因になったり、動く意欲を削いだりしてしまうかもしれません。
できるだけ床には物を置かず、広々としたスペースを作ってあげましょう。

また、家具の配置を工夫して、つかまり立ちや伝い歩きがしやすい動線を作るのも効果的です。
ソファからローテーブルへ、テーブルからテレビ台へというように、手の届く範囲に支えとなる家具があると、少しずつ移動範囲を広げていけるかもしれません。

転んでも痛くない床材とコーナーガード

歩き始めの時期は、どうしても転倒が多くなります。
「転んでも痛くない」という安心感があれば、慎重な性格のお子さんでも「もう一回やってみよう」という気持ちになりやすいものです。
フローリングの床にはジョイントマットや厚手のラグを敷いて、転倒時の衝撃を和らげるようにしましょう。

また、家具の角にはコーナーガードを取り付けたり、ドアの指挟み防止グッズを活用したりと、安全対策を万全にしておくことも重要です。
そして、室内ではできるだけ「裸足(はだし)」で過ごさせてあげてください。
滑りやすい靴下を履いていると踏ん張りがききにくく、転倒のリスクも高まります。
裸足で床の感覚をダイレクトに感じることは、足裏の刺激になり、バランス感覚の発達にも良い影響を与えます。

心配な時はどこに相談する?受診や健診の目安

1歳6ヶ月健診での相談

基本的には個人差の範囲内であることが多いですが、それでも心配な場合は専門家に相談することをおすすめします。
一つの大きな目安となるのが、先ほども触れた「1歳6ヶ月健診」です。
この時期になってもつかまり立ちをしない、あるいは一人で立てないという場合は、医師や保健師に相談してみましょう。

健診を待たずに相談した方が良いケースとしては、以下のような様子が見られる場合です。

・股関節の開きが悪いように感じる
・足に全く力が入らない、突っ張るような感じがある
・極端に左右差がある動き方をする
・呼びかけへの反応や視線など、運動以外の発達でも気になる点がある

このような場合は、かかりつけの小児科で早めに相談してみると安心です。

かかりつけの小児科や保健センター

「健診まではまだ時間があるけれど、不安で仕方がない…」という時は、一人で悩まずに地域の保健センターや子育て支援センターを利用してみてください。
保健師さんや保育士さんに普段の様子を見てもらうだけで、「これなら大丈夫よ」と言ってもらえて安心できることも多々あります。

また、小児科医に相談する際は、「いつ頃からつかまり立ちをしたか」「ハイハイの様子はどうか」などを具体的に伝えるとスムーズです。
「自己判断せず専門家へ」相談することで、適切なアドバイスをもらえたり、必要であればリハビリなどのサポートを紹介してもらえたりすることもあります。
ママやパパの心の負担を軽くするためにも、専門機関を上手に頼ってくださいね。

よくある質問(FAQ)

Q. 無理に歩く練習をさせても良いですか?

A.無理強いは逆効果になることが多いため、避けたほうが良いでしょう。赤ちゃんが嫌がっているのに無理に立たせたり歩かせたりすると、歩くこと自体に恐怖心や嫌悪感を抱いてしまう可能性があります。大切なのは「歩くのって楽しい!」と思ってもらうことです。遊びの中で自然に体を動かし、自分から立ち上がりたくなるような環境を作ってあげるのが一番の近道です。

Q. 歩行器を使うと早く歩けるようになりますか?

A.歩行器を使えば早く歩けるようになるという科学的な根拠は、現在のところ乏しいとされています。むしろ、歩行器に頼りすぎることで、自分の足で体重を支える筋力やバランス感覚がつきにくくなる場合があるという意見もあります。もし使用する場合は、長時間入れっぱなしにせず時間を決めたり、必ず大人が目を離さないようにしたりと、安全に配慮して使いましょう。

Q. ファーストシューズはいつから履かせれば良いですか?

A.ファーストシューズは、お家の中でつかまり立ちをした段階ではなく、外で手を繋がずに10歩程度、安定して歩けるようになってから用意すれば十分です。歩き始めの時期は、足の指で地面をしっかりつかむ感覚を養うことが大切なので、室内ではできるだけ裸足で過ごすのがおすすめです。購入する際は、足のサイズをしっかり測り、シューフィッターさんなどに相談すると安心です。

Q. ハイハイをあまりせずに立ち上がりましたが問題ないですか?

A.ハイハイの期間が短い子や、ほとんどハイハイをせずにいきなりつかまり立ちを始める子もいます。その後の運動発達に問題がなく、元気に動き回っているようであれば、基本的には様子見で良いことが一般的です。ただし、極端に足の動きが不自然だったり、他の発達の遅れが気になったりする場合は、念のため医師に相談してみてください。

Q. 親が歩くのが遅かった場合、子供にも遺伝しますか?

A.体格や筋肉の質、運動能力の素質といった部分は、遺伝する可能性があります。そのため、パパやママの歩き始めが遅かった場合、お子さんも同じようにゆっくりなペースであることは珍しくありません。「パパも遅かったらしいから、この子も大器晩成型かな?」くらいに捉えておくと気が楽になるかもしれませんね。ただし、環境要因も大きいため、必ずしも遺伝だけで決まるわけではありません。

まとめ

1歳を過ぎても歩かないと、どうしても周りと比べて焦ってしまうことがありますが、多くの場合それはお子さんの個性やペースによるもので、個人差の範囲内です。
まずは「今は力を蓄えている時期なんだ」と、どっしり構えて温かく見守ってあげてください。

お家遊びの中で、トンネルくぐりや手押し車など、楽しみながら足腰の筋力やバランス感覚を育む工夫を取り入れてみるのも良いですね。
親子の触れ合いの中で自然と体が鍛えられ、「歩いてみたい!」という意欲も育っていくはずです。

もし1歳半を過ぎても歩く兆候が全くない場合や、股関節や足の動きで気になることがある場合は、一人で抱え込まずに専門家に相談しましょう。
ママとパパの笑顔が、お子さんにとって一番の安心材料です。
焦らず、比べず、その子だけの一歩を踏み出す日を楽しみに待ちましょう!