生後7〜9ヶ月の睡眠退行とは?急に寝なくなった原因と生活リズムの見直し・安眠対策
生後7〜9ヶ月頃のお子さんをお持ちのママさん、パパさん、日々の子育て本当にお疲れ様です!
最近、お子さんの睡眠について、こんなふうに感じることはありませんか?
- 「今までぐっすりだったのに、急に夜泣きが増えた」
- 「抱っこで寝ても、布団に置くと背中スイッチが入ってしまう」
- 「夜中に目が覚めて、突然ハイハイやつかまり立ちをし始める」
急な変化に、「もしかして体調が悪いのかな?」「私の生活リズムの整え方が悪いのかな…?」と、不安になってしまうかもしれませんね。
でも、そうやって悩んでしまうのは、お子さんと真剣に向き合っている証拠。戸惑いや心配を感じてしまうのは、親としてとても自然なことです。
大丈夫です!それは赤ちゃんの心と体が急成長している証、「睡眠退行」の時期かもしれません。
今回は、この時期特有の寝なくなる原因や、親子で少しでも安眠するための生活リズムの見直し方について、一緒に考えていきたいと思います。
急に寝なくなる「睡眠退行」とは?
「今までは夜通しぐっすり寝てくれていたのに、急に夜中に何度も起きるようになった」「寝かしつけに時間がかかるようになった」と悩んでいるママさん、パパさんはいませんか?
実は生後3ヶ月~1歳半くらいまでの期間、今まで順調だった赤ちゃんの睡眠リズムが一時的に乱れることがあり、これを一般的に「睡眠退行」と呼んでいます。何かの病気ではないか、育て方が悪いのではないかと心配になるかもしれませんが、多くの赤ちゃんに起こりうる成長過程のひとつです。
睡眠退行の主なサインと特徴
生後7〜9ヶ月頃の睡眠退行では、以下のような変化が見られることが多いです。
- 今までよく寝ていた子が急に夜更かしをするようになった
- 夜泣きの回数が増えた
- お昼寝の時間が短くなった、あるいは寝なくなった
これらは、赤ちゃんの脳や身体の急激な成長に伴う一時的なものである可能性が高いと言われています。ハイハイやお座りができるようになるなど、身体機能が発達する時期と重なるため、脳が興奮状態になりやすいのです。つまり、睡眠退行は赤ちゃんが順調に育っている「成長の証」というポジティブな側面も持っています。
この時期の睡眠退行はいつまで続く?
「いつまでこの状態が続くのだろう」と不安に思うかもしれませんが、数週間で落ち着く子もいれば、もう少し長く続く子もおり、個人差が大きいのが特徴です。
基本的には一時的な現象ですので、焦らずに見守ってあげてくださいね。ただし、あまりにも激しく泣き続ける場合や、体調が悪そうな様子が見られる場合は、無理に判断せず小児科医や保健師等の専門家へ相談することをおすすめします。
なぜ起きる?生後7〜9ヶ月の睡眠退行の主な原因
生後7〜9ヶ月頃の赤ちゃんは、身体的にも精神的にも目覚ましい成長を遂げる時期です。日中に新しい動きを覚えたり、たくさんの情報に触れたりすることで、脳が刺激を受けて興奮状態にあることが、夜間の睡眠に影響を与える大きな要因の一つと考えられています。
今までぐっすり寝ていたお子さんが急に寝なくなると、ママさん、パパさんも戸惑ってしまうかもしれません。しかし、これは成長の過程で多くの赤ちゃんに見られる現象です。具体的にどのような発達が影響しているのかを見ていきましょう。
身体的な成長(ハイハイ・つかまり立ち)
この時期になると、ハイハイやお座り、つかまり立ちなどができるようになる子が増えてきます。自分の意志で体を動かせることは赤ちゃんにとって大きな喜びです。
そのため、夜中にふと目が覚めたときに、遊びの続きのようにハイハイやつかまり立ちをしたくて起きてしまうことがあります。寝返りをうった拍子に動き出し、そのまま覚醒してしまうことも珍しくありません。
精神的な成長(分離不安・後追い)
認知能力の発達により、「いつもお世話をしてくれる人」と「それ以外の人」の区別がつき始め、記憶力も向上します。これに伴い、夜中に目が覚めた際、そばにいるはずのママ・パパが見えなくなる不安(分離不安)で泣くことが増えるのです。
このほかにも、歯の生え始めによるむず痒さが不快感につながっているケースもあります。このように、睡眠退行の原因は一つではなく複合的な場合もあることを心に留めておいてください。もし夜泣きが激しすぎて心配な場合や、体調面に不安がある場合は、無理をせず小児科医や保健師等の専門家に相談しましょう。
理想的な生活リズムとスケジュールの見直し方
生後7〜9ヶ月になると、赤ちゃんも体力がついてきて、少しずつ生活リズムが整ってくる時期です。もし夜泣きや寝つきの悪さが気になるときは、一度1日のスケジュールを見直してみると良いかもしれません。月齢に合った過ごし方を意識することで、夜の睡眠が安定することもありますよ。
朝日を浴びて体内時計をリセット
まずは朝起きたらカーテンを開けて、しっかりと朝日を浴びることから始めてみましょう。朝の光を浴びることで体内時計がリセットされ、夜になると自然と眠くなるリズムが整いやすくなると言われています。
また、ハイハイやお座りが上手になってくるこの時期は、活動量がぐんと増えます。日中はしっかり体を動かす時間を意識的に作ることで、程よい疲れから夜の安眠につながりやすくなります。ママさん、パパさんも安全に配慮しながら、たくさん遊んであげてくださいね。
お昼寝の回数(3回から2回へ)の移行期
この頃は、お昼寝が1日3回から2回へと変わっていく移行期でもあります。そのため、日によってお昼寝の時間がまちまちになることも珍しくありません。特に夕方のお昼寝(夕寝)が遅くなってしまうと、夜の就寝時間に響いてしまうため調整が必要になることもあります。17時以降はなるべく起こしておくなど、少し工夫してみても良いでしょう。
お昼寝の回数が定まらない時期は、お昼寝の移行期における柔軟な対応を心がけましょう。「毎日同じ時間に寝かせなきゃ」と焦ってしまうこともあるかもしれませんが、無理にスケジュールを固定しすぎないことが大切です。赤ちゃんの機嫌や体調を見ながら、ゆったりとした気持ちで向き合ってみてください。
寝かしつけが楽になる!安眠のための環境づくり
赤ちゃんが夜中に何度も起きてしまうと、ママさん、パパさんも体力的・精神的に辛いですよね。まずは物理的な環境や毎日の習慣を見直すことで、赤ちゃんが安心して眠れる状況を作ってあげましょう。
寝室の温度・湿度・遮光のチェック
質の良い睡眠のためには、寝室の環境を整えることがとても重要です。室温や湿度を季節に合わせて快適な状態に保ち、寝るときは部屋を真っ暗にすることをおすすめします。
また、強い光は赤ちゃんの眠りを妨げる要因になりやすいため、寝かしつけの時間が近づいたら、スマホやテレビの光刺激を避けるよう意識してみてください。
入眠儀式(ルーティン)の確立
毎日同じ流れを作ることで、赤ちゃんに「もうすぐ寝る時間だよ」と自然に伝えることができます。例えば、以下のような流れを決めてみてはいかがでしょうか。
- お風呂に入る
- パジャマに着替える
- 絵本を読む
- 部屋を消灯する
このルーティンが定着すると、赤ちゃんも心の準備がしやすくなり、スムーズな入眠につながることが期待できます。
安全な寝床の確保
生後7〜9ヶ月頃は動きが活発になる時期でもあるため、寝床の安全対策もしっかり行いましょう。ベビーベッドからの転落防止や、SIDS(乳幼児突然死症候群)対策として、寝具は硬めのものを選び、赤ちゃんの顔の周りにクッションやぬいぐるみなどの柔らかいものを置かないことが大切です。
睡眠環境や赤ちゃんの様子について、もし不安なことがあれば、ひとりで抱え込まずに小児科医や助産師、保健師等へ相談するようにしてくださいね。
夜泣き・寝ぐずりへの具体的な対処法
生後7〜9ヶ月頃の赤ちゃんが夜中に突然泣き出したとき、どう対応すればよいか悩んでしまうママさん、パパさんも多いのではないでしょうか。この時期の夜泣きや寝ぐずりに対して、親がどのように接すれば赤ちゃんが再び眠りにつきやすくなるのか、具体的なポイントをご紹介します。
すぐに抱っこせず少し見守る
赤ちゃんが泣き出したとき、反射的にすぐ抱っこをしてあやしていませんか?実は、泣いてすぐに反応してしまうと、赤ちゃんが「泣けば抱っこしてもらえる」と学習してしまい、夜泣きが習慣化することがあります。
また、眠りの浅いタイミングで一時的に泣いているだけの「寝言泣き」の可能性もあります。すぐに触れることでかえって目を覚まさせてしまうこともあるため、まずは数分程度、手を出さずに様子を見てみましょう。
これは決して赤ちゃんを「放置」するのではなく、成長のための「見守り」であることを理解しておきましょう。まずは赤ちゃんの様子を観察する重要性を意識し、自分で再び眠れる力を信じて待ってみることも大切ですよ。
トントンや声かけでの安心させ方
少し見守っても泣き止まない場合は、いきなり抱き上げる前に、まずは背中や胸を優しくトントンしたり、静かな声で「大丈夫だよ、ここにいるよ」と声をかけたりして安心させてあげましょう。
このとき、部屋の電気をつけたり大きな声を出したりして、赤ちゃんを興奮させないよう静かに対応するのがポイントです。刺激を最小限に抑えることで、「今は寝る時間だよ」と優しく伝えてあげてください。
授乳やオムツ替えが必要なケース
何をしても泣き止まない場合は、空腹やオムツの不快感が原因かもしれません。その際は、部屋を明るくしすぎないように注意しながら、手早く授乳やオムツ替えを行いましょう。
もし激しい夜泣きが毎晩続いてママさん、パパさんの負担が大きい場合や、赤ちゃんの体調に不安を感じる場合は、一人で抱え込まずに小児科医や助産師、保健師等へ相談することをおすすめします。
ママ・パパのメンタルケアと乗り越え方
赤ちゃんの夜泣きや寝ぐずりが続くと、ママさん、パパさんも睡眠不足になり、心身ともに余裕がなくなってしまうことがありますよね。思うように寝てくれない赤ちゃんに対して、ついイライラしてしまうのは自然な反応であり、決して愛情不足ではありません。まずはご自身の気持ちを否定せず、日々頑張っている自分を認めてあげてください。
パートナーや周囲との協力体制
この時期を乗り切るためには、決して一人で抱え込まないことが何よりも大切です。パートナーと夜間の対応を交代制にしたり、日中は祖父母やファミリーサポートなどを頼ったりして、少しでも睡眠時間を確保しましょう。
親の休息も赤ちゃんのケアと同じくらい重要です。ママさん、パパさんが心身ともに健康でいることが、結果として赤ちゃんへの安定した関わりにつながります。辛い時は無理をせず、周囲に頼る勇気を持ってくださいね。
家事の手抜きや分担の工夫
睡眠退行の時期は、「家事も育児もしっかりやらなきゃ」と完璧を目指さず、この時期だけと割り切ることも必要です。掃除の頻度を減らしたり、食事はレトルトやお惣菜を活用したりして、まずは体を休めることを最優先にしましょう。
もしどうしても辛くて涙が止まらない時や、感情が爆発しそうな時は、赤ちゃんを安全な場所に寝かせて、一時的にその場を離れて深呼吸をしてみてください。不安な気持ちが長く続く場合は、一人で悩まずに地域の保健師や小児科医などに相談することをおすすめします。
病気や体調不良の可能性もチェック
生後7〜9ヶ月頃に急に夜泣きが増えると、「これも睡眠退行のひとつかな?」と考えて様子を見てしまうことがあるかもしれません。しかし、中には病気や体調不良が隠れている場合もあるため注意が必要です。
睡眠退行だと思い込んで病気のサインを見逃さないよう、赤ちゃんの様子をしっかりと観察してあげましょう。ここでは、ママさん、パパさんにチェックしていただきたいポイントをご紹介します。
発熱や中耳炎などのサイン
まずは赤ちゃんの身体的なサインを確認してみてください。発熱はないか、鼻水や咳が出ていないかといった基本的なチェックはもちろん大切です。
また、この時期の赤ちゃんに多いトラブルとして中耳炎があります。以下のような仕草が見られる場合は、耳の痛みや違和感があるのかもしれません。
- しきりに耳を触る、耳を気にする様子がある
- 鼻水が続いている
- 横になると泣く(耳の圧力が変わるため)
普段と違う泣き方や機嫌の悪さ
身体的な症状が目立たなくても、機嫌や泣き方に異変が現れることがあります。一般的には、睡眠退行による夜泣きであれば、抱っこや授乳で落ち着くことも多いと言われています。
しかし、あやしても全く泣き止まない、火がついたように激しく泣く、ぐったりして元気がないといった場合は要注意です。どこかに痛みや不快感があるサインかもしれません。
もし「いつもと様子が違うな」と感じたり、少しでも不安に思ったりした場合は、自己判断せず医師や医療機関に相談することをおすすめします。ママさん、パパさんの「何かおかしい」という直感はとても大切ですので、迷わず専門家を頼ってくださいね。
編集部の体験談:「夜泣きしない子」が突然豹変!?1歳半で訪れた睡眠退行とその後の変化
我が家の娘の場合、今回解説している生後7~9ヶ月の時期には幸い睡眠退行はありませんでした。
しかし、1歳半になった頃、それまでスムーズに寝付くリズムが完璧に出来ていたのに、突然ぐずって寝ない日が続くようになったんです。夜中に何度も起きたり、昼寝のリズムまで崩れてしまったりと、親の私たちも本当に大変な時期でした。
もともとあまり夜泣きをしないタイプの子だったので、『1歳半にして夜泣きが本格化したのかな?』と不安になりましたが、1ヶ月経たないうちに、また自然と元の睡眠リズムに戻っていきました。
当時は急に寝なくなって戸惑いましたが、今振り返ればこれも『成長の証』だったのだと感じています。ポジティブに捉えれば、娘の脳や体が大きく発達している嬉しいサインでもあったんですよね。
今まさに睡眠不足で大変な思いをされている方も、この嵐は必ず過ぎ去ります。どうか一人で抱え込まず、今だけの『成長の証』だと信じて乗り切ってくださいね。
よくある質問
夜間断乳をすれば朝まで寝るようになりますか?
夜間断乳をきっかけに長く寝てくれるようになる子もいますが、睡眠のリズムには大きな個人差があり、必ずしもすぐに朝までぐっすり寝てくれるようになるとは限りません。特に生後7〜9ヶ月頃の赤ちゃんは、急激な身体の成長のために夜間の栄養補給がまだ必要なケースも少なくありません。
無理に断乳を進めると、赤ちゃんが不安になったり、必要な栄養が不足したりする可能性も考えられます。赤ちゃんの機嫌や体重の増え方などをよく観察し、進め方に迷う場合や不安があるときは、かかりつけの医師や助産師に相談しながら、親子にとって無理のないペースで判断していくことをおすすめします。
お昼寝が短く30分程度で起きてしまいます。どうすればいいですか?
生後7〜9ヶ月頃は脳や体の成長に伴って睡眠サイクルが変化する時期であり、お昼寝が30分程度と短くなってしまうことも珍しくありません。もし赤ちゃんが起きた時に機嫌が良く、その後の時間も元気に遊んで過ごせているようであれば、睡眠は足りていると考えられますので、無理に寝かせ直さなくても大丈夫です。
一方で、起きた直後に激しく泣いたり、ぐずって機嫌が悪かったりする場合は、まだ眠り足りていない可能性があります。その際は部屋を暗く保ったままトントンしたり抱っこしたりして、再入眠を優しく促してあげましょう。あまり神経質になりすぎず、1日のトータルでの機嫌や様子を見て判断してください。
睡眠退行はいつ終わりますか?
睡眠退行が続く期間は一般的に2週間から6週間程度と言われていますが、赤ちゃんの成長スピードや個性によって個人差が非常に大きいのが特徴です。「いつまで続くのだろう」と不安になるかもしれませんが、永遠に続くものではありません。
この時期の睡眠トラブルは、ハイハイやつかまり立ちといった身体的な発達や、脳の急激な成長による刺激が影響していることが多いです。新しい動きに慣れて興奮が落ち着いてくると、自然と以前のように眠れるようになるケースが大半ですので、今は「著しい成長の証」と前向きに捉えて、焦らずゆったりと付き合ってあげましょう。
夜泣きがひどくてイライラしてしまいます。どうしたらいいですか?
毎日の夜泣き対応、本当にお疲れ様です。睡眠不足の中でイライラしてしまうのは当然の反応であり、あなたが一生懸命育児に向き合っている証拠ですので、決して自分を責めないでください。もし感情が抑えられなくなりそうになったら、赤ちゃんをベビーベッドなど安全な場所に寝かせて、少しの間だけ別室に移動して深呼吸や水分補給をしましょう。
ママやパパ自身の心と体の健康を守ることが、結果として赤ちゃんのためにもなります。一人で抱え込まず、パートナーや家族と分担したり、地域のファミリーサポートや一時預かりサービスなどを積極的に頼ったりして、少しでも大人が休息できる時間を確保することを優先してください。
まとめ
生後7〜9ヶ月の睡眠退行は、ハイハイや分離不安など心身の急激な成長に伴う一時的な現象であることが多いです。焦らずに、生活リズムや寝室環境を見直しつつ、赤ちゃんに合った安眠対策を試してみましょう。
この記事のポイントは以下の通りです。
- 成長過程の一時的なものと捉え、焦りすぎない
- 生活リズムや寝室環境を整え、安眠対策を行う
- 親御さんの健康を優先し、周囲や専門家を頼る
夜泣きや寝ぐずりが続くと辛いですが、一人で頑張りすぎないでくださいね。もし不安が解消されない場合は、小児科医や専門家へ相談することをおすすめします。

