2歳のお子さんをお持ちのママさん、パパさん、日々の子育て本当にお疲れ様です!

公園や児童館でお友達と遊ばせようとしても……
「自分のおもちゃを絶対に離さない!」
「お友達のものを無理やり取ってしまう」
「『貸して』と言えずに手が出てしまう」
そんな場面に遭遇して、ヒヤッとしたことはありませんか?

「うちの子、もしかして意地悪なのかな?」
「私のしつけが悪かったのかな……」

そんなふうに不安を感じて、帰り道に少し落ち込んでしまうこともあるかもしれませんね。
でも、そうやって悩んでしまうのは、お子さんの成長を真剣に考えている証拠。とても自然な親心だと思います。

実はこの時期の「貸せない」は、多くの場合、自我が芽生えた証であり、心の成長にとって大切なステップの表れでもあるんですよ。

今回は、そんな2歳児ならではの「おもちゃトラブル」の背景や、社会性を育む関わり方のヒントについて、一緒に考えていきたいと思います。

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Contents
  1. 2歳児がおもちゃを「貸せない」「貸してと言えない」のはなぜ?
  2. おもちゃを「貸して」と言えない時の親のサポート術
  3. おもちゃを「貸せない」時の気持ちの受け止め方
  4. お友達とおもちゃの取り合いになったら?トラブル対応マニュアル
  5. 社会性を育むために家庭でできる関わり方
  6. 保育園や児童館など集団生活での悩みと連携
  7. 編集部の体験談:「貸して」は言えるけど独占したい。2歳児の「主導権を握りたい心理」との向き合い方
  8. よくある質問
  9. まとめ

2歳児がおもちゃを「貸せない」「貸してと言えない」のはなぜ?

公園や児童館で、お友達とおもちゃの取り合いになってしまったとき。「どうぞ」ができなかったり、黙ってお友達のおもちゃを取ってしまったりすると、ママさん、パパさんはヒヤッとしてしまいますよね。「意地悪な子になってしまったのかな」と不安になることもあるかもしれません。

しかし、どうぞご安心ください。この時期におもちゃを貸せなかったり、言葉でうまく伝えられなかったりするのは、単なる「わがまま」ではありません。子どもの心の中で「自我」が順調に育っている証拠なのです。

「自分」と「自分のもの」への強いこだわり

2歳前後は、一般的に「イヤイヤ期」と呼ばれる時期とも重なります。何でも「イヤ!」「自分で!」と主張するのは、自分という存在を確立しようとしている真っ最中だからです。この時期には「これは自分のもの」という所有の概念が形成され始めます。

大人から見れば「少し貸すだけ」のことでも、この時期の子どもにとっては、自分の一部である大切な宝物を奪われるような感覚になることがあります。「自分のもの」への強いこだわりは、所有の概念が形成される大切な時期だからこそ起こる、健全な成長のプロセスと言えます。

相手の気持ちを想像するのはまだ難しい

また、2歳児はまだ世界を自分中心に捉えている段階です。相手の気持ちを想像したり、「これを貸したら相手が喜ぶ」といったことを理解するのは、発達段階としてまだ少し難しいのが現状です。

言葉の発達や性格には個人差が大きいことも忘れてはいけません。「貸して」という言葉をまだ知らなかったり、知っていてもとっさに出てこなかったりすることもあります。今はまだ練習中の段階ですので、焦らずに、少しずつ社会性の芽生えを見守っていきましょう。

おもちゃを「貸して」と言えない時の親のサポート術

お友達が使っているおもちゃが欲しいけれど、うまく言葉にできずに手が出てしまったり、泣いてしまったりすることはありませんか。2歳頃は自我が芽生える一方で、自分の気持ちを言葉にするのがまだ難しい時期でもあります。

そんな時、ママさんやパパさんが焦って「貸してって言いなさい」と叱る必要はありません。言葉で表現するのが苦手な子どもには、親が少し手助けをして、気持ちを伝える方法をゆっくりと教えてあげましょう。

親が子どもの気持ちを代弁する

子どもがおもちゃを欲しそうにしている時は、まず「これが使いたかったんだね」「貸して欲しかったね」と、子どもの気持ちを言葉にして代弁してあげてください。自分の気持ちを分かってもらえたと安心することで、落ち着いて話を聞けるようになります。

次に、具体的な「かして」という言葉のインプット方法として、ママさんやパパさんがその場でお手本(モデル)を示してあげることが大切です。「お友達に『かして』って言ってみようか」と優しく促したり、親が代わりに「かして」と言ってみせたりすることで、場面と言葉を結びつけていきます。

この時、子どもに無理に言わせようとする必要はありません。何度も繰り返し耳にすることで、少しずつ言葉としての表現方法を学んでいきます。

家庭での遊びの中で練習してみよう

公園や支援センターなどの本番でいきなり実践するのはハードルが高いこともあります。まずはご家庭で、お気に入りのおもちゃやぬいぐるみを使って、貸し借りの練習をしてみるのも良い方法です。

まだ言葉がスムーズに出ない場合は、手のひらを出す動作などのジェスチャーも有効なコミュニケーションのひとつです。「ちょうだい」の手つきができたら褒めてあげるなど、言葉以外の伝え方も認めてあげると、子どもの自信につながります。

親子で楽しみながら「貸して」「いいよ」「ありがとう」のやり取りを重ねることで、少しずつお友達との関わり方を身につけていけるはずです。

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おもちゃを「貸せない」時の気持ちの受け止め方

お友達に「貸して」と言われても、頑なに「イヤ!」と拒否してしまうことは、2歳頃のお子さんにはよくあることです。ママさん、パパさんとしては「意地悪なのかな?」と心配になるかもしれませんが、これは「自分のもの」という意識がしっかりと育っている証拠でもあります。

この時期に大人が無理やりおもちゃを取り上げて貸させてしまうと、かえって所有への執着が強まってしまう可能性があります。「取られたくない」という不安を大きくしないよう、まずは「今は貸したくないんだね」と気持ちに寄り添ってあげることが大切です。

「今は貸したくない」気持ちを尊重する

子どもが「貸したくない」と主張したときは、その気持ちを否定せずに受け止めてあげましょう。「今はまだ遊びたいんだね」「これが大好きなんだね」と大人が代弁してあげることで、子どもは自分の気持ちを分かってもらえたと安心します。

気持ちを受け止めた上で、「これが終わったら貸してあげようか」「次は〇〇ちゃんの番にしようね」と声をかけ、「あとでね」や「順番」の概念を少しずつ伝えていきましょう。すぐに貸せなくても焦らず、長い目で見守ってあげてください。

貸せるもの・貸せないものを区別する工夫

お友達が遊びに来る時などは、トラブルを減らすための環境づくりも効果的です。すべてのおもちゃを共有しようとするのではなく、お子さんの「貸したくない」という意思を守るための準備をしておくと良いでしょう。

具体的には、絶対に貸したくないお気に入りのおもちゃは隠しておく等の事前対策をしておくのがおすすめです。「これは自分だけのもの」「これはみんなで遊ぶもの」と区別しておくことで、ママさん、パパさんもお子さんも心に余裕を持って遊ぶことができますよ。

お友達とおもちゃの取り合いになったら?トラブル対応マニュアル

子ども同士でおもちゃの取り合いが始まると、ママさん、パパさんはハラハラしてしまうことでしょう。2歳児にとって、自分の欲求をコントロールして譲り合うことはまだ難しいものです。トラブルは成長の過程で起こりうるものですが、大人が適切に関わることで、社会性を学ぶ機会にもなります。

すぐ止める?見守る?介入のタイミング

取り合いが始まった時、すぐに仲裁に入るべきか迷うところですが、基本的には安全第一で判断します。少し見守ることも大切ですが、怪我の危険がある場合は即座に止めることが何よりも重要です。

特に、相手を叩く・噛むなどの行為が見られそうになった時は、間に入って物理的に止めましょう。もし手が出てしまった場合は、「叩くのはいけないことだよ」と目を見て毅然とした対応で伝えます。

手が出そうになった時の対応

トラブルへの対応では、一方的に叱るのではなく、子どもたちの心に寄り添うことが大切です。「これが使いたかったんだね」「まだ遊びたかったんだよね」と、双方の言い分や気持ちを代弁してあげることで、子どもは自分の気持ちを理解してもらえたと安心します。

また、外出先などでトラブルになった際は、相手の親への配慮も忘れないようにしたいですね。お互い様の部分もありますが、「取ってしまってすみません」「貸してくれてありがとうございます」といった一言を交わすことで、ママさん、パパさんも落ち着いて対応できるはずです。

社会性を育むために家庭でできる関わり方

お友達との関わりが増えてくる時期ですが、いきなり集団の中で上手に振る舞うのは難しいものです。まずは家庭という安心できる場所で、少しずつ「人とやり取りする楽しさ」を経験させてあげましょう。

ママさん、パパさんが日常生活の中で無理なく取り入れられる、社会性を育むためのヒントをご紹介します。

親子で「どうぞ」「ありがとう」を楽しむ

子どもは一番身近な大人の姿をよく見て真似をします。まずは親がお手本となってやり取りを見せることから始めてみましょう。

食卓で「お醤油とって」「はい、どうぞ」「ありがとう」と丁寧に見せたり、お子さんとの遊びの中で「ママにもそのブロック貸して」「ありがとう、嬉しいな」と声をかけたりしてみてください。物を介したコミュニケーションが心地よいものだと感じてもらうことが大切です。

遊びの中でのロールプレイを取り入れる

お友達が相手だと緊張して固まってしまう子でも、お気に入りのぬいぐるみや人形相手ならリラックスして練習できることがあります。ぜひ、遊びの中でのロールプレイを取り入れてみてください。

「くまさんが貸してって言ってるよ、どうする?」「うさぎさんにどうぞしてあげようか」など、ごっこ遊びを通じて「貸して」「いいよ」のやり取りをシミュレーションすると、実際の場面でもスムーズに行動しやすくなります。絵本を通して登場人物の気持ちを一緒に考えてみるのもおすすめです。

できた時は具体的に褒めて自信をつける

もしお子さんがおもちゃを貸せたり、勇気を出して「貸して」と言えたりした時は、すかさず褒めてあげましょう。この時、「えらいね」だけでなく、「お友達にどうぞできて、優しかったね!」「貸してって言えたね、ママも嬉しいな」とできた時は具体的に褒めて自信をつけることがポイントです。

小さな成功体験を積み重ねることで、「またやってみよう」という意欲につながります。すぐにできなくても焦らず、お子さんのペースを見守ってあげてくださいね。

保育園や児童館など集団生活での悩みと連携

保育園や児童館などで他の子どもと遊ぶ機会が増えると、おもちゃの取り合いやトラブルを目にする場面も多くなりますね。「うちの子、乱暴なのかな?」「お友達とうまくやれていないのでは?」と、ママさん、パパさんが心配になってしまうこともあるかもしれません。

しかし、集団生活の中で起こる小さなトラブルは、子どもたちが社会性を身につけるための大切なステップでもあります。最初から上手に貸し借りができる子はなかなかいません。トラブルも含めて、子どもにとってはお友達との関わり方を学ぶための貴重な経験の場だと捉えてみましょう。

集団の中での成長を長い目で見守る

集団生活では、自分の思い通りにならない経験を積み重ねながら、少しずつ我慢することや相手の気持ちを想像することを学んでいきます。すぐには結果が見えなくても、毎日の積み重ねが心の成長につながっています。

焦ってすぐに解決しようとしたり、過度に干渉したりせず、長い目で子どもの成長を見守ってあげることが大切です。ママさん、パパさんがどっしりと構えていることで、子どもも安心して集団の中に入っていけるようになります。

先生への相談と情報共有

もし園での様子が気になったり、家庭での対応に迷ったりしたときは、遠慮なく担任の先生や保育士さんなど、専門家に相談することをおすすめします。園での具体的なエピソードを聞くことで、子どもの意外な一面や成長に気づけることもあります。

また、家庭と園で対応を一貫させることも重要です。「おうちではこうしている」という情報を共有し、先生と連携しながら子どもをサポートしていくことで、子どもも混乱せずにルールを理解しやすくなります。一人で悩まず、周りの大人たちと協力しながら子育てを進めていきましょう。

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編集部の体験談:「貸して」は言えるけど独占したい。2歳児の「主導権を握りたい心理」との向き合い方

娘が2歳だった頃、公園や児童館での『おもちゃや遊具の取り合い』には、親として何度も頭を悩ませました。

娘は言葉の発達が早い方で、2歳になる頃には自分から『貸して』と言えたり、順番を待てたりすることも多かったんです。しかし、一方で『いくつもおもちゃを持って独り占めする』『滑り台の上で座り込んで動かず、場をコントロールする』といった行動も目立つようになりました。

どうやら娘の中で、場の主導権を握ったり、相手をコントロールしたりする感覚がブームになっていたようです。

私は娘の『やりたい』という気持ちは尊重しつつも、公共の場でのルールは淡々と、かつ根気よく伝えるようにしました。例えば滑り台で止まってしまった時は、

  • 『お友達が待っている時は、止まらないよ』とルールを簡潔に伝える

  • 『滑る?降りる?』と自分で決める選択肢を与える

  • 『1、2の3でシューって滑ろうか』とリズムを作って促す

それでも動かない時は、『じゃあパパと一緒に滑ろう』『待っている子がいるから一度降りようか』と、親がルールを実行する形をとりました。

自分の感情とは別に、社会には守るべき『行動の型』があること。すぐに理解はできなかったり、理解はできても感情が追いつかなかったりするのが当たり前と割り切りつつ、公共の場でのルールを淡々と教えて実践したところ、徐々に娘もスムーズに遊具で遊べるようになっていきました。

よくある質問

いつ頃からおもちゃを貸せるようになりますか?

おもちゃの貸し借りがスムーズにできるようになるのは、一般的に自分と他者の区別がはっきりとつき始める3歳から4歳頃だと言われています。この時期になると、相手の気持ちを少しずつ想像できるようになってくるためです。

しかし、子どもの発達には非常に大きな個人差があります。2歳のうちは「自分のもの」という所有欲求が芽生え始めたばかりの大切な成長過程ですので、まだ上手に貸せなくても決して焦る必要はありません。「今はそういう時期なんだな」と捉え、お子さん一人ひとりのペースに合わせて温かく見守ってあげてください。

相手の親御さんに気まずい思いをしてしまいます。どう謝ればいいですか?

公園や児童館などでトラブルになりそうな時、親御さんとしては気まずさを感じてしまうものですが、相手の方には「すみません、今ちょうど貸し借りの練習中なんです」と現在の状況を素直に伝えてみましょう。同じ子育て中の親として、共感や理解を得やすくなります。

また、相手のお子さんに対しても「ごめんね、今はまだどうしても貸したくないみたいなんだ。待っていてくれてありがとうね」と優しく声をかけてあげることが大切です。親同士が笑顔で穏やかにコミュニケーションをとる姿を見せることは、子どもたちの社会性を育む上でも良い手本となります。

どうしても貸せず、相手を泣かせてしまった時はどうすればいいですか?

もし相手のお子さんを泣かせてしまった場合は、まずは相手の子に怪我がないかなどの安全確認を行い、誠意を持って謝罪やケアをすることが最優先です。叩いたり押したりしてしまった場合は、しっかりと「いけないこと」だと伝える必要があります。

その上で、興奮してお互いに落ち着かないようであれば、「あっちの遊具で遊ぼうか」と誘ってその場を離れ、気分転換をするのもひとつの有効な解決策です。無理にその場に留まるとストレスが溜まってしまいますので、環境を変えてリセットする時間を設けるようにしましょう。どうしても対応に不安がある場合や、行動面で気になることが続く場合は、地域の保健センターや小児科などへ相談してみるのも良いでしょう。

まとめ

2歳の子どもがおもちゃを貸せなかったり、「貸して」と言えなかったりするのは、自我が芽生えた成長の証であり、正常な発達過程のひとつです。本記事でお伝えしたポイントを振り返りましょう。

  • 「貸せない」「言えない」は2歳児にとって自然な姿です。
  • 親が気持ちを代弁し、無理強いせず見守ることが社会性を育みます。
  • お友達とのトラブルも学びの機会と捉え、焦らずサポートしましょう。

今はまだ難しくても、親御さんの温かいサポートがあれば、子どもは少しずつ関わり方を学んでいきます。お子さんのペースを信じて、ゆったりとした気持ちで見守ってあげてくださいね。もし発達や行動について不安が続く場合は、一人で抱え込まず、専門家や自治体の相談窓口へ相談してみることをおすすめします。

ABOUT ME
浅原(編集長)
子育てくらぶ編集長。合同会社エピックフォージ代表。 幼児期の娘の子育てに奮闘する現役パパです。 在宅で仕事をしながら、子育てのなかで悩みやトラブルに直面しては試行錯誤と勉強の日々を過ごしています。 自身の実体験をもとに、専門書には載っていない「育児の現場で本当に役立つ選択肢」を、同じ空の下で頑張るママさん、パパさんにお伝えします。