1歳児がテレビに近づくのは視力が悪いから?理由と距離を保つ環境作り
1歳のお子さんをお持ちのママさん、パパさん、日々の子育て本当にお疲れ様です!
最近、テレビを見ているお子さんのこんな姿が気になりませんか?
「気づくと画面に張り付くように見ている」
「離しても、すぐにまた近づいてしまう…」
「こんなに近くで見て、目が悪くならないかな?」
「もしかして、すでに見えにくいのかな…?」
初めての子育てだと、視力への影響が心配になって不安を感じてしまいますよね。大切なお子さんのことですから、そう願うのは親としてとても自然な気持ちだと思います。
今回は、1歳の子どもがテレビに近づく理由や、無理なく距離を保つための環境作りのヒントについて、一緒に考えていきたいと思います。
1歳児がテレビ画面に近づくのはよくあること?
テレビを見ているお子さんが、気づくと画面のすぐ目の前に立っていることはありませんか?
実は、この時期のお子さんがテレビに近づいてしまうのは、多くのご家庭で見られる現象です。必ずしも視力の異常が原因とは限らないため、まずは落ち着いて、この時期特有の理由を知っておきましょう。
1歳児の視力の発達段階
生まれたばかりの赤ちゃんは視力がとても弱いですが、成長とともに少しずつ発達していきます。それでも、1歳児の視力はまだ0.2程度と未発達な状態にあることが一般的です。
大人のように離れた場所からでもくっきりと見えるわけではないため、画面に映るキャラクターや動きをよく見ようとして、無意識に近づいてしまっていることが考えられます。
好奇心旺盛な時期の特徴
1歳頃は好奇心が旺盛になり、好きなものや気になるものに対して自分から積極的に関わろうとする時期です。興味があるものに近づくのは自然な行動であり、テレビへの接近もこうした成長過程の一環である可能性が高いと言えます。
もちろん、お子さんの成長スピードや興味の対象には個人差が大きいことも理解しておきたいポイントです。
基本的には成長に伴う自然な行動であることが多いですが、もし「目を細めて見ている」「常に画面にくっつくようにしている」など気になる様子があれば、念のため眼科や小児科、健診の際などに相談してみると安心ですね。
なぜ近づくの?視力以外に考えられる1歳児の理由
1歳のお子さんがテレビ画面に張り付くようにして見ていると、「もしかして目が悪いのかな?」と心配になってしまうママさん、パパさんも多いのではないでしょうか。
実は、子どもがテレビに近づくのは「見えにくい」だけが理由ではありません。
まだ身体機能や認知能力が発達途中である1歳児ならではの、ほかの要因が関係していることが多いのです。
音や映像の迫力を楽しんでいる
子どもは興味のあるものに対して強い集中力を発揮します。
大好きな歌やアニメが流れると、その世界観に入り込み、没入感を楽しんでいることも理由のひとつです。
集中しすぎて周りが見えなくなり、結果としてテレビの目の前まで行ってしまうことがあります。
もちろん、あまりにも頻繁に目を細めるなどの様子が見られる場合は、視力に問題がある可能性もゼロではありません。不安な場合は、小児科や眼科で相談してみることをおすすめします。
テレビを近くで見ると視力は低下する?医学的な視点
子どもがテレビ画面に張り付くようにして見ていると、「目が悪くなるのでは?」と心配になるママさん、パパさんも多いのではないでしょうか。昔からよく言われる「テレビを近くで見ると目が悪くなる」という話ですが、実際のところ医学的にはどう考えられているのかを見ていきましょう。
「近くで見ると目が悪くなる」は本当か
実は、「テレビを近くで見ること」と「恒久的に視力が低下すること」の直接的な因果関係は、現時点では完全には解明されていません。
この因果関係をはっきりと特定するためには、近くを見続ける量を変えることで視力にどのような影響が出るかを長期追跡する調査が必要ですが、そのような調査は教育・生活習慣に直結するため、現実的にはむずかしいからです。
また、近くで見続けた結果として目が悪くなったのか、それとも視力が弱いために無意識に近づいてしまっているのか、はっきりと区別することが難しいという事情や、そもそも近視は遺伝による要素も大きいという事情があります。
眼精疲労や調節機能への影響
因果関係があると断言できないとはいえ、全く影響がないと言い切れるわけではありません。一般的には長時間の近見作業が負担になることは知られており、近くのものをじっと見続けると目のピントを合わせる筋肉が緊張し続けます。
その結果、一時的な目の疲れ(眼精疲労)は起こりうるため、やはり注意が必要です。
断言はできないが、有力な「リスク因子」
医学的な研究の結果、「近くを見続ける習慣と近視には関連がある」こと自体は事実です。
近くを見続ければ必ず近視になるとは言えないものの、近視になる有力なリスク因子という位置づけであり、近くで見ないに越したことはありません。
視力低下に直結するかどうかは断定せず「可能性がある」という表現になりますが、お子さんの目を守るためには適度な休憩が大切です。もし視力について強い不安を感じる場合は、眼科医へ相談することをおすすめします。
近視対策として有効なのは「外遊び」
一方、近視の予防要因として「明るい環境で遠方を見る時間」が重要であるという研究結果があり、根拠となるデータも含めて比較的信頼度が高いと言われています。
近くを見続ける時間を減らすだけでなく、外に出て遠くを見る時間を増やすことがお子さんの視力低下を防ぐために有効です。
現代の子育てにおいて、テレビやスマホをまったく見せないで過ごすというのは難しいですが、その分お外に遊びに連れて行ってあげて、明るい時間帯に遠くの景色を見る時間を作ってあげるようにしましょう。
もしかして見えてない?注意したい視力トラブルのサイン
1歳児がテレビに近づくのは多くの場合、好奇心や視野の狭さが原因ですが、ごく稀に本当に目が見えにくいために近づいているケースもあります。
もし視力の発達がうまくいっていない場合、弱視や遠視の可能性も考えられます。早期発見のためには、テレビを見ているときだけでなく、テレビ以外の場面での行動も観察することが大切です。
具体的には、普段の生活で以下のような様子が見られないかチェックしてみてください。
- 目を細める・横目で見る癖がある
- 絵本などに極端に近づかないと認識できない
- 普段の遊びで転びやすい・よく物にぶつかる
また、左右の視力に差がある場合、よく見えている方の目を隠されると嫌がることがあります。遊びの一環として片目ずつ手で覆ってみて、片目隠しなどを嫌がるかチェックしてみるのもひとつの目安になります。
もちろん、これらが当てはまるからといって必ずしも異常があるとは限りません。しかし、少しでも「おかしいな」と感じたり、子どもの見え方に不安があったりする場合は、自己判断せずに不安なら専門家へ相談することをおすすめします。かかりつけの小児科や眼科で一度診てもらうと安心ですね。
テレビとの適切な距離を保つための環境作りアイデア
言葉でのコミュニケーションがまだ完全ではない1歳児にとって、「テレビから離れて見てね」と何度伝えても、気づけば画面の目の前に座っていることはよくありますよね。好奇心旺盛な時期だからこそ、言葉だけでコントロールするのは難しいものです。
そんなときは、無理に言い聞かせるのではなく、自然とテレビに近づけないような「物理的な環境作り」をしてしまうのが一番の近道です。ママさん、パパさんが安心して見守れるような、具体的なアイデアをご紹介します。
ベビーサークルや人工芝で物理的にガード
最も確実な方法は、テレビの前に物理的な障壁を作ることです。テレビの周りをベビーサークルで囲ってしまえば、物理的にそれ以上近づくことができなくなります。
また、サークルを置くスペースがない場合は、テレビの前に人工芝を敷くというアイデアもあります。素足で踏むとチクチクする感覚を嫌がるお子さんも多いため、自然とそこへ立ち入らなくなる効果が期待できるのです。人工芝は100均アイテムなどで手軽に入手できるので、まずは試してみるのも良いでしょう。
家具のレイアウトや安全対策も忘れずに
テレビの配置自体を見直すことも有効です。例えば、テレビ台を少し高いものに変えたり、壁掛けにしたりすることで、目線の高さが変わり、極端に近づく頻度が減ることがあります。子供の動線を考慮して、遊び場から自然にテレビが見えやすい位置に模様替えをするのも一つの手です。
環境を変える際は、テレビが倒れてこないように固定ベルトや耐震マットを使うなど、転倒防止などの安全対策も兼ねて行うことが大切です。お子さんがテレビ台に登ってしまわないような工夫もしっかりとしておきましょう。
1歳からのテレビ・動画視聴のルールと親の関わり方
テレビや動画は、忙しいママさん、パパさんにとって頼りになる存在でもありますね。ただ、視力への影響だけでなく、子どもの心や言葉の健全な発達のためにも、上手な付き合い方を意識することが大切です。ここでは、1歳頃のお子さんに推奨される視聴スタイルについてご紹介します。
視聴時間の目安を決める
まず大切なのは、長時間の連続視聴は避けることです。1歳の子どもにとって、長時間画面を見続けることは目や脳への負担になることがあります。
番組の区切りで一度テレビを消すなどして、こまめに休憩を入れることを心がけましょう。また、1回あたりの時間を10分から15分程度にするなど、家庭内で無理のないルールを決めておくと安心です。
親も一緒に見てコミュニケーションをとる
テレビや動画を見せるときは、できるだけママさん、パパさんも一緒に楽しむようにしましょう。「わんわんだね」「赤い車が走っているね」などと話しかけ、一方的な視聴にならないよう声かけをするのがポイントです。
画面からの情報を受け取るだけでなく、親子のコミュニケーションツールとして活用することで、言葉の発達を促すきっかけにもなります。
つけっぱなしにしない
テレビを見ない時間帯は消す習慣をつけ、メリハリのある視聴習慣を作りましょう。BGM代わりに一日中つけっぱなしにしていると、親子の会話や遊びに集中しにくくなる可能性があります。
食事中や遊ぶ時間は消すなど、生活のリズムに合わせてオンとオフを切り替えることが大切です。もしお子さんの視力や発達について気になることがあれば、健診の際などに保健師や小児科医へ相談してみることをおすすめします。
心配なときは?眼科受診の目安とタイミング
テレビとの距離対策をしても、「本当に見えているのかな?」「視力に問題はないかな?」と心配になるママさん、パパさんもいらっしゃるかもしれません。子どもの目の機能は急速に発達している時期ですので、普段一番近くで見ている親御さんの「おかしいな」という直感はとても大切です。
もし少しでも気になることがあれば、悩まずに専門家に相談することをおすすめします。ここでは受診を検討する際の目安についてお伝えします。
3歳児健診を待たずに受診すべきケース
通常、自治体の3歳児健診で視力検査が行われることが多いですが、気になる様子があれば健診を待つ必要はありません。子どもの目のトラブルは、早期発見・早期治療が重要です。
次のようなサインが見られる場合は、早めの受診を検討してみてください。
- テレビや絵本を見るときに、極端に目を細めている
- 物を見るときに頭を傾けたり、横目で見たりする癖がある
- 片目を隠すと嫌がる、または片目だけで物を見ようとする
- 屋内でも眩しそうにしていたり、頻繁に目をこすったりする
これらの様子が見られたからといって、必ずしも目に異常があるとは限りません。しかし、もし視力の弱さや斜視などが隠れていた場合、早めに対処することで視機能の発達を助けることができます。インターネットの情報だけで安心したり不安になったりして自己判断せず医師に相談することが大切です。
小児眼科の選び方
いざ受診しようと思ったとき、どこの病院に行けばよいか迷うこともあるでしょう。受診先を探す際は、一般的な眼科だけでなく、子どもの目の発達や病気に詳しい「小児眼科」という選択肢も検討してみましょう。
「小児眼科」を標榜している病院や、視能訓練士(ORT)が在籍しているクリニックであれば、じっとしているのが難しい小さな子どもでも受けやすい検査方法を工夫してくれることが多いです。電話で予約する際に「1歳の子どもですが診てもらえますか?」と確認しておくと、よりスムーズです。
専門家に診てもらうことで、ママさん、パパさんの不安が解消されることも多いはずです。子どもの健やかな目の発達を守るためにも、気になることがあれば気軽に相談してみてくださいね。
編集部の体験談:テレビは「タッチパネル」じゃない!?娘の張り付き対策と、物理ガード突破後の我が家のルール
我が家の娘も、つかまり立ちができるようになった頃から、気づけばテレビの前に張り付くように画面に見入るようになりました。
『こんな至近距離で見ていたら目が悪くなるのでは?』と心配しましたが、まだ言い聞かせて分かる年齢ではありません。そこで、テレビの前にローテーブルを置いて物理的に近寄れないよう対策をしました。
娘の行動をよく見ていると、どうやら親が普段スマホの画面をタッチしているのを見て、テレビの画面も触れるものだと思い込んでいるようでした。
しかし、娘が歩くようになると事態は急変。なんとローテーブルの上に登るようになり、結局テレビへの接近を防ぐのは難しくなってしまったんです。
そこで物理的なガードは諦め、『30分を目処に一度テレビを消す』『屋外に連れて行き、遠くを見る時間を作る』といった、生活習慣での対策に切り替えました。
ちなみに私達夫婦はどちらも近視なので、遺伝的要素も考えて『将来視力が落ちてもある程度は仕方ない』と少し肩の力を抜いて構えるようにしています。今は『画面との距離』にこだわりすぎず、トータルの生活リズムの中で目への負担を減らすことを大切にしています。
よくある質問
テレビを見る適切な距離はどのくらいですか?
一般的には、テレビ画面の縦の長さの約3倍、あるいは2メートル以上離れて見ることが推奨されています。しかし、1歳頃のお子さんは視力がまだ弱く、興味があるものに対して自然と近づいてしまう習性があります。そのため、「離れて見てね」と言葉で伝えるだけでなく、ソファやベビーサークルを活用して物理的な距離を確保したり、床に目印のテープを貼ったりするなどの環境作りが効果的です。もし距離をとっても頻繁に目を細めるような仕草が見られる場合は、視力に問題がないか眼科で相談してみましょう。
部屋の明るさは視力に関係しますか?
部屋の明るさは目の疲れや視力への影響と密接に関係しています。暗い部屋で明るいテレビ画面を見続けると、明暗の差によって目の調節機能に大きな負担がかかってしまいます。テレビを見るときは必ず部屋の照明をつけ、画面と部屋の明るさに極端な差が出ないように調整してください。また、画面に照明の光や窓からの日光が反射して見えにくくなっていると、目を凝らす原因になりますので、テレビの角度やカーテンで調整してあげることが大切です。
スマホやタブレットを見せるときも同じ注意が必要ですか?
スマートフォンやタブレットはテレビに比べて画面が非常に小さいため、お子さんはより無意識に顔を近づけて見てしまいがちです。視力低下を防ぐためにも、お子さんに手で持たせるのではなく、スタンドを使ってテーブルに置くなどして、目から少なくとも30センチ以上は距離を保つように工夫しましょう。また、近い距離での視聴は目のピント調節筋への負担が大きいため、テレビを見るとき以上に時間を短く区切り、こまめに休憩を入れるよう大人が管理してあげてください。
ブルーライトカット眼鏡を1歳児に使わせても良いですか?
1歳児へのブルーライトカット眼鏡の使用については、色覚の発達への影響や、転倒時に顔を傷つけるリスクなどを考慮し、医学的には慎重な意見が多く見られます。現時点では、眼鏡などのグッズに頼るよりも、画面を見る時間を適切に管理したり、十分な距離を保ったりすることの方が重要です。目の発育に関して不安がある場合や、どうしても対策が必要と感じる場合は、自己判断で購入する前に、かかりつけの眼科医や小児科医へ相談することをおすすめします。
まとめ
1歳の子どもがテレビに近づいてしまうのは、多くの場合、旺盛な好奇心や、まだ視野が狭いことが理由です。「目が悪いのでは?」とすぐに心配しすぎる必要はありませんが、目への負担を減らすためにも適切な距離を保つ工夫は大切です。
- テレビに近づく理由:視力の問題よりも、興味や視野の特性によることが多いです。
- 対策の基本:家具の配置やサークル活用など、物理的な環境作りで距離を保ちましょう。
- 受診の目安:目を細めるなど気になるサインがある場合は、早めに眼科を受診してください。
毎日の子育てでテレビとの付き合い方に悩むこともありますが、焦らず少しずつ環境を整えていきましょう。それでも子どもの視力について不安が残る場合は、専門家に相談して安心につなげてくださいね。

